イチロー「50歳までやりたい」の言葉に山本昌が返した言葉「できるよ」、その真意。
プロ野球界のレジェンドが見た、メジャーのレジェンド
■「ぜひ知ってもらいたい」イチロー選手の「数字」よりもすごいところ
ストイックという表現が適切かどうかは分かりませんが、イチロー選手は誰よりも真剣に野球のことを考え、優れたパフォーマンスを実践するためのトレーニングを積んできているからこそ、あれだけの実績を残せている。今年の6月に日米通算でピート・ローズさんの4256安打を越え、8月にはメジャーリーグ通算3000本安打も達成しましたから、私もいちファンとして、彼が今後、どんな記録を打ち立ててくれるか楽しみです。
ただ、これだけはファンの皆さんにも知っていただきたい。
イチロー選手はいつも元気でプレーしているように見えますが、彼だって故障することはありますし、これまでだってどこかに痛みを抱えながらプレーをしていたはずです。それでも、周りを納得させるだけのパフォーマンスを披露できているイチロー選手の努力をもっと評価してほしい。自分の弱い部分を出さず、淡々とプレーするということは本当にすごいことなんです。
メジャーリーグは日本のプロ野球以上に厳しい契約社会ですから、43歳という年齢を考えれば少しでも成績が落ちればクビを切られるかもしれない。でも、イチロー選手はマイアミ・マーリンズでは紛れもない主力選手ですし、メジャーリーグの歴史に名を刻む選手です。そして、だれよりも努力をする。だから、これからも行けるところまで行ってほしい。そう願うばかりです。
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