山本昌の眼にうつる「二刀流・大谷翔平」。ポイントは○○のあと
二刀流として、今シーズン確かな数字を残した大谷翔平を、入団時「そんなに甘くない」と言っていた山本昌はどう見たか。
Q.日本ハム大谷翔平選手の「二刀流」は賛成ですか?
今年の大谷選手は投手として10勝、打者としても22本塁打と、メジャーリーグでも達成したことがない記録を作るなど、規格外の活躍で私たちを驚かせてくれました。7月3日のソフトバンク戦では「1番・投手」で出場し先頭打者ホームラン、投手としても8回無失点で勝利投手になったり、シーズン通して話題の中心にいた選手であることは間違いないでしょう。「二刀流」としての総合値で判断すれば、日本のプロ野球史でも一番だと思います。「過去最大の怪物」と言えるでしょうね。
私が驚かされるのは、結果はもちろんですが高校時代に評価されていた素材を、プロでも余すところなく伸ばしていることです。
投手としては高校生ながら160キロを投げ、打者としても通算56本塁打。これだけの選手であれば「プロでも大成すること間違いなし」と思われるでしょうが、一概にそうとも言い切れません。過去に優れた素質を持ちながらもプロでは結果を残せなかった選手は少なくありません。でも、大谷選手は自分の才能に過信せず「どんな練習をすれば力を伸ばせるか?」と、トレーニングに励んできた。努力の仕方が間違っていなかったからこそ、今日の大谷選手が存在しているわけです。