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山本昌の眼にうつる「二刀流・大谷翔平」。ポイントは○○のあと

二刀流として、今シーズン確かな数字を残した大谷翔平を、入団時「そんなに甘くない」と言っていた山本昌はどう見たか。

■現時点での投手としての完成度は85%

 いずれかを選択するのなら、私はやはり投手に専念してもらいたい。プロ野球最速の165キロのボールを投げたように、大谷選手は投手としてもプロ野球始まって以来の逸材です。投手としての私から見れば、彼はまだまだ伸びしろがある。現時点で完成度は85%くらいではないでしょうか。本人も当然のように理解しているでしょうが、投球フォームにしてもまだまだ改善の余地がありますし、そういった課題をすべてクリアにした時、世界一の投手になれるくらいのポテンシャルを大谷選手は秘めています。

 将来的にメジャーリーグに挑戦するかどうかは分かりませんが、仮にアメリカに行くとしたら二刀流として挑戦させてくれる球団が現れてほしいですし、そういったチームで存分に暴れてほしいものです。

 人生は一度きりなので自分が進む道を信じて。成功できる場所でプレーしてもらいたいですね。彼は「日本の宝」ですから。

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山本 昌

やまもと まさ

1965年8月11日、東京都生まれ。神奈川・日大藤沢高から83年秋のドラフト5位で中日ドラゴンズに入団。プロ5年目、88年の米国への野球留学をきっかけに飛躍し、同年8月プロ初勝利。以後はスクリューボールを武器に活躍する。93年に最多勝利、最優秀防御率のタイトルを獲得すると、翌94年には連続最多勝利と沢村賞に輝く。97年にも最多勝利。2006年9月16日対阪神戦でプロ野球史上最年長の41歳1カ月でノーヒットノーラン、08年8月4日の巨人戦で史上24人目となる通算200勝を樹立。通算581試合に登板し219勝165敗。


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