【規格外】馬鹿デカイ女ってどうですか?《大喜利コラム(吉田潮)vsマンガ(地獄カレー)期待しないでいいですか?③》
今回のお題・・・規格外
◼️姉・地獄カレーは「規格外」をどうマンガ【註】にしたのか・・・
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◼️妹・吉田潮は「規格外」をどうコラムにしたのか・・・
生まれたときから大きかった。出生時4050gは、その病院でも歴代1位のビッグベビーだ。さぞや母は大変だったに違いないと思ったが、そうでもなかったらしい。なぜなら、3年前に生まれた姉は、首にへその緒を巻き付けて仮死状態の難産だったから。母にとっての初産が「生まれる前から引きこもり」と思われるほどの難産。それに比べれば、私はただデカイというだけで、案外楽だったそうだ。
とにかく、肉の塊で生まれた私は縦にもぐんぐん伸びた。同じ年の子に比べて、頭ひとつ分は大きい。いや、年上の子に比べても大きかった。幼少期から大きいので、小さかったことが一度もない。未就学児のときに、乗ったバスの運転手から運賃を払え、と怒鳴られたこともあった。一緒にいた母も知らずに払ったのだ。「あ、大きいから払わなきゃいけないのか」と思った。未就学児は無料のはずなのに……。
大きさの基準は数値を書かないとわからないだろう。小学校に入学したとき、身長は126㎝、卒業時は165㎝あった(あだ名はマンモスだった)。中学卒業時は172㎝、高校卒業時は174㎝、大学卒業時は176㎝となった。女性の平均身長が156㎝くらいの昭和(~平成初期)の時代に、「規格外」であったことは間違いない。
ついでに手も足も大きい。女性用の手袋は入らないし、靴のサイズは28㎝、EUサイズなら41だ。このサイズの婦人靴を多種類揃えた店は少ない。あったとしても、中途半端で微妙なデザインの靴、もしくは日常で履くには奇天烈極まりない靴(ダンサーが履くような、華美なきらめきを施したハイヒール)しかない。
「足のデカイ女はズックか雪駄でも履いとけ!」ぐらいの仕打ちである。
今でこそ、ネットで検索すれば、世界中のサイトから自分に合うサイズの服も靴も手に入るようになったが、やっぱり「あ、大きいから払わなきゃいけないのかな」と思わされることは依然として多い。XLになると、途端に値段が上がるのだ。大量生産できないから単価が上がる、布をたくさん使うから値段が上がるなど、理由はわからんでもないが、なんか「ちぇっ」と思うのだ。
さらには、スカートを検索しているのに、XLと入れた途端に、画面には鞄や財布がズラズラと出てくる。「あたいがほしいのはスカートなんだよッ!」と啖呵を切ること百万回。気に入って、XLを買ったつもりが丈が足りない。七分丈はたいてい五分丈。手首と足首は常に露出狂。規格外の宿命でもある。
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