批判の声も⁉ コロナ禍の中、2週間待機も経て来日したレーン騎手とノーザンFの思惑
5月17日までの短期免許を取得したレーン騎手に注目!
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■皐月賞からD・レーン旋風が吹き荒れる⁉
今週は皐月賞が行われる。何といっても注目はレーン騎手だろう。オーストラリア政府は3月中旬に渡航を制限。特別な事情がある者については適用を除外するという項目はあったものの、強引に来日。この来日に関しては批判的な声も少なくないという。スポーツ紙記者は次のように解説する。
「皐月賞に出走するサリオスらに騎乗させるために、ノーザンFが招請したのは間違いない。レーン騎手は皐月賞には乗れるように、早めに来日して2週間の待機を経ての騎乗となる。手順は踏んでいるのは確かで大きな問題はなさそうだが、これだけピリピリした環境で、戒厳令のようになっている中、リスクを冒す必要があるのか。ただ、馬券的にはレーン騎手が中心になるだろうね。急ピッチでいい馬が集まっているよ」
昨日(15日)、短期免許を申請。4月18日~5月17日まで騎乗する予定だという。
「まぁ、新型コロナの感染者が厩舎村から出ないことを祈るしかないよ。(感染者が出れば)いつ中止に追い込まれても不思議はない。その中で批判がある上でも来日するってことはノーザンFのバックアップも相当なものだろう。有馬記念を含めて重賞7勝(GI3勝)したし、春シーズンの中核騎手に考えているのは確かだろうからね」
有馬記念の特例を含めて19年は38勝を挙げた。もちろん、馬質が高かったのは言うまでもないが、きっちりと勝たせたのは間違いない。ノーザンFは今年、GIや3歳路線の重賞において、昨年までの勢いがないのも事実だ。スポーツ紙記者は次のように語る。
「フェブラリーS、高松宮記念、桜花賞とGI戦では結果が出ていない。クラシック路線も断然というほどじゃないよね。7月のセレクトセールも行えるかという問題もありそうだし、レーン騎手で何としても巻き返していきたいというのが本音じゃないかな」
19年までが凄すぎたというのは確かだが、健闘しているとはいえ馬券の売上は下がっている。上半期については無観客競馬が続くと噂されている(イベントなどはほぼ中止が内定)となると、せっかく上乗せになった賞金が下がる可能性も秘めている。
「馬主もノーダメージじゃないだろうからね。そういった意味でもノーザンFはやっぱりスゴイとなるためにも、レーン騎手にかかる期待は大きいんじゃないかな。もちろん、レーン騎手も活躍できなければ入国の際の2週間、帰国後の2週間(終息していなければ)が無駄になってしまう。そこまでして来日するんだから気合いは入っていると思うよ」
さまざまな政治的な動きを含めて皐月賞には注目が集まっている。