名球会投手・山本昌、「ONE PIECE」を語る、止まらなくなる。 |BEST TiMES(ベストタイムズ)

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名球会投手・山本昌、「ONE PIECE」を語る、止まらなくなる。

多趣味でも知られる山本昌さん、実はあの大人気漫画も……

■伏線が回収されていくのがすごくて…

 私にとって、麦わらの一味のキャラクターの過去が、彼らの旅の伏線になっているところがこの作品の大きな魅力です。例えば、登場したころは体の後ろ半分……今や9割くらいが機械になっているフランキーというサイボーグがいるんですけど、彼がルフィの仲間になる伏線もまた面白くてね。最初は敵だったんです。麦わらの一味が新しい船を購入しようとしているときに、資金のほとんどを盗んで自分の欲しいものを買ってしまうんですが、実は、それこそが麦わらの一味の新しい船となるサウザンドサニー号の希少価値の高い木材「宝樹アダム」だったんです。このエピソードを読んだときに非常に後味がよかったですし、「尾田先生はやっぱり物語をまとめるのが上手だなぁ」と感心してしまいました。

 だから続きが待ち遠しくなるんです。物語は、麦わらの一味が「新世界」と呼ばれるグランドライン(偉大なる航路)後半の海に到達して、海賊時代の頂点に立つ「四皇」との戦いも始まりましたから、彼らとどんな戦いを繰り広げるのか? 新しい仲間は誰になるのか? ポーネグリフを解読した先には何があるのか? グランドライン最後の島「ラフテル」とは? ワンピース(ひとつなぎの大秘宝)はどんな宝物なんだろう? 興味が尽きませんね。でも、これだけは言えるのが、尾田先生ならばきっと、後味がいい素晴らしい物語を描いてくれるだろう、ということです。

 そういた意味では、私も後味がいい解説をしたいものです。尾田先生のような頭脳はありませんが一生懸命にお仕事をさせていただいて、少しでも多くの方に共感していただけるような仕事を続けていきたいですね。

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山本 昌

やまもと まさ

1965年8月11日、東京都生まれ。神奈川・日大藤沢高から83年秋のドラフト5位で中日ドラゴンズに入団。プロ5年目、88年の米国への野球留学をきっかけに飛躍し、同年8月プロ初勝利。以後はスクリューボールを武器に活躍する。93年に最多勝利、最優秀防御率のタイトルを獲得すると、翌94年には連続最多勝利と沢村賞に輝く。97年にも最多勝利。2006年9月16日対阪神戦でプロ野球史上最年長の41歳1カ月でノーヒットノーラン、08年8月4日の巨人戦で史上24人目となる通算200勝を樹立。通算581試合に登板し219勝165敗。


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