名球会投手・山本昌、「ONE PIECE」を語る、止まらなくなる。
多趣味でも知られる山本昌さん、実はあの大人気漫画も……
■伏線が回収されていくのがすごくて…
私にとって、麦わらの一味のキャラクターの過去が、彼らの旅の伏線になっているところがこの作品の大きな魅力です。例えば、登場したころは体の後ろ半分……今や9割くらいが機械になっているフランキーというサイボーグがいるんですけど、彼がルフィの仲間になる伏線もまた面白くてね。最初は敵だったんです。麦わらの一味が新しい船を購入しようとしているときに、資金のほとんどを盗んで自分の欲しいものを買ってしまうんですが、実は、それこそが麦わらの一味の新しい船となるサウザンドサニー号の希少価値の高い木材「宝樹アダム」だったんです。このエピソードを読んだときに非常に後味がよかったですし、「尾田先生はやっぱり物語をまとめるのが上手だなぁ」と感心してしまいました。
だから続きが待ち遠しくなるんです。物語は、麦わらの一味が「新世界」と呼ばれるグランドライン(偉大なる航路)後半の海に到達して、海賊時代の頂点に立つ「四皇」との戦いも始まりましたから、彼らとどんな戦いを繰り広げるのか? 新しい仲間は誰になるのか? ポーネグリフを解読した先には何があるのか? グランドライン最後の島「ラフテル」とは? ワンピース(ひとつなぎの大秘宝)はどんな宝物なんだろう? 興味が尽きませんね。でも、これだけは言えるのが、尾田先生ならばきっと、後味がいい素晴らしい物語を描いてくれるだろう、ということです。
そういた意味では、私も後味がいい解説をしたいものです。尾田先生のような頭脳はありませんが一生懸命にお仕事をさせていただいて、少しでも多くの方に共感していただけるような仕事を続けていきたいですね。
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