過激フェミニストとアベガーの残念すぎる共通点と「なりたくなかったあれ」騒動
それぞれに合った生き方ができるようになった日本で納得できない人たち
■「なりたくなかったあれ」と呼んだ気持ち
ひと月くらい前「なりたくなかったあれ」騒動とでもいうべきもめごとが起きた。きっかけはTBS報道局・川畑恵美子記者が「note」に書いたこんな文章だ。
国際女性デーに合わせて書かれたもので、なかなかいい文章だと思う。特に「なりたくなかったあれ」という表現が秀逸だ。
が、これに対し「バリバリのフェミニスト」が噛みついた。たとえば、十代女性のシェアハウス支援で知られる仁藤夢乃は「おやじ化した保身おばさんによる攻撃」だとして批判。賛同する人もちらほらいて、結局、川畑記者は前述の文章を削除し、謝罪することとなる。
しかし、彼女が「なりたくなかったあれ」と呼んだ気持ちがわかるという人も多いだろう。「バリバリのフェミニスト」はちょくちょく目を覆いたくなるような言動をする。最近も、女性のためのセックスグッズショップを主宰する北原みのりが「週刊朝日」のコラムでこんな政権批判をしていた。
「体調崩して退陣しても、下痢の安倍、くらいの印象しか残さなかった彼の恥はどれほどのものだったろう。あの時に安倍さんは、絶対に戻って憲法変えてやる、絶対にメディアを飼いならしてやる、と決意したのではないか。コンプレックスの強い人間に、恥をかかせすぎてはいけない。恥の感情が悪質なものを生む。恥から生まれた恥太郎、それが私たちの国のトップの正体だ」
安倍晋三首相を貶めたいがために、潰瘍性大腸炎という持病を持ち出し、下品な言葉で揶揄しても平気なこの感覚。こちらのほうがよっぽど恥ずかしいのではないか。
ちなみに、何かにつけて安倍が悪い安倍が悪いと言い立てる人は「アベガー」と呼ばれるが「フェミニスト」と層が重なっていたりもする。自分が不遇なのは世の中のせいだという被害者意識が強く、男たちや首相を叩けば気が晴れるからだろう。
また、こうした人たちは物事を善悪で分けようとする傾向が目立つ。自分が善だと信じているからこそ、自分が決めつけた悪を断罪して構わないと思っているのだ。
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