慢性的な痛みの原因とはなる「モヤモヤ血管」とは? |BEST TiMES(ベストタイムズ)

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慢性的な痛みの原因とはなる「モヤモヤ血管」とは?

肩こりや腰痛など、慢性的な痛みの原因は血管にあった! 元凶とも言える「モヤモヤ血管」のメカニズムを解説する。

40歳を過ぎると病的血管が一気に増える

 では、モヤモヤ血管はどのようにして作られ、なぜ痛みを生じさせるのか。
「炎症が起きると、血管を増やそうとする指令を出す『血管内皮増殖因子(VEGF)』という物質が過剰に作られ、モヤモヤ血管が一気に増えます。そして、モヤモヤ血管に血流が増すと血管が膨張し、それに伴い血管に隣接する神経が刺激されて痛みを感じるのです。また、酸素を供給しない無駄な血流が増えて、低酸素になってしまうことも痛みの一因」。

 人間にはモヤモヤ血管ができないようにする機能がもともと備わっているのだが、40歳を過ぎるとこの機能が衰え、モヤモヤ血管が急増するのだという。四十肩などは、その典型例だろう。
「予防としては、やりすぎない程度の運動や甘いものや塩分を控えるといったようなことが有効です。いわゆる生活習慣病の予防と同じ。年齢的な問題以外にも、同じ姿勢の繰り返しや悪い姿勢による関節への負担も、モヤモヤ血管を増やす要因となるので注意したいですね」。

モヤモヤ血管が痛む原因
(1)モヤモヤ血管が炎症細胞の供給路になってしまう。
(2)モヤモヤ血管の周りに神経線維が増える。
(3)無駄な血流が増えて、低酸素になってしまう。

取材・文/牧 隆文 イラスト/伊藤絵里子

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