平安時代から続く装束づくり 「現在まで継承できたのは職人の強い意志のおかげ」
第6回 松下装束店 山本正穀さん
●Kの視点●
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装束、服装は、人間の生活、暮らし、社会などをとても表しているんだなということを民族博物館で、改めて認識できました。そして、1000年以上変わらない装束があり、21世紀の今なお、それを作る人たちがいました。技術を受け継ぎ、伝統を繋ぎ、守られてきた神祗装束調度品。しかし、それを作るうえでは、常に「今あるものよりも、より良いものを」という職人たちの向上心がありました。
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神主の装束を身にまとうKさん。
そして、山本さんは対談で「装束とは日常だ」と語っていました。神様をお守りする日常があり、そこで使われる神祗装束調度品は、日常品だと。伝統を守ることは現在進行形で更新し続けることだと思いました。そうやって、未来へと繋げていく。バトンタッチのように、伝統を次の世代につなげていくことになるんだと感じました。
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松下装束店
住所 京都府京都市中京区新町通三条上ル
TEL 075‐221‐5588
http://www.oozz.jp/
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