あえて売上を下げる
『コップのフチ子』メーカーの変わった経営方針
売上高18億円から17億円にダウン。でも利益は同じ。 なぜ?
「おもしろいアイデアを思いつく環境は、計算して整えようとしたらダメなんです。よく『雑談の場からヒット企画が誕生した』などと聞きますが、これは本当にその通り。でも、その雑談の場を意図的に設けようとすると、うまくいかない。『企画のための雑談の場』という時点で、脳が構えてしまうんですよ(笑)。これは本当に難しい。だから、できるだけ社員には外で見聞を広め、アイデアが出るチャンスを増やして欲しいと思っています」(古屋氏)
キタンクラブの社是は「どこにも無いアイデアとクオリティをモットーに愛のあるモノづくりをする。」である。この社是の根底にあるのは、古屋氏自身が幼少期から抱き続けているカプセルトイへの愛だ。
「100円時代の子ども騙しの頃から、ずっとカプセルトイが大好きなんです。もはやトラウマと言ってもいいくらい偏執的な愛情ですね(笑)。この病気は一生治らない。これまでも、これからも、ずーっと僕はカプセルトイの捕虜なんですよ」(古屋氏)