「4年前の自分を説教したい」日ハム・栗山監督が5年間で手にした唯一のリーダー哲学
『「最高のチーム」の作り方』を上梓した栗山英樹監督、その哲学に迫る!
■いまの自分が人のために尽くさないなんてありえない
もし監督の仕事が選手に尽くすことだとすれば、人に自慢できる特別な能力があるわけでもない僕が、いま、こんなに幸せなことをやらせてもらっていて、人のために尽くさないなんてありえない。選手のために尽くすのは当然のことだ。
試合に負けて、「勝たせてあげられなかったこっちが悪い」と話すと、まるで選手をかばっているかのように思われることがある。
たしかに、きれいごとに聞こえるかもしれない。
でも、負けたところから遡っていけば、その選手を使ったのはこっちの責任だし、選手に進むべき道を示してあげられていないのもこっちの責任だ。監督は最終的に責任をとるためにいるんだから、その考え方は間違っていないと思う。
そう、監督の仕事は選手に尽くすことと、責任をとることだ。
ここにいさせてもらえる幸せにまだ気付いていないとすれば、4年前の自分を呼びつけて説教してやりたい気分だ。
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