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あれっ、今年だっけ!? 厄年、厄払いの素朴な疑問Q&A

初詣の際に「あっ、今年厄年だ!」と気づく人も多いはず。そんな厄年に行う「厄除け」や「厄払い」の素朴な疑問を解決します!

 

 

 来年の話をすると鬼が笑うといいますが、厄年かどうかはチェックしておいた方がいいかもしれません。神社の厄除けはいっぱいになるようですので。

 さて、厄年の話はお正月の定番の話ですが、実際にどんなお払いをするのか、など、知らない方も多いのではないでしょうか。以下の基本的なQ&Aを参考に、来年の厄払いにのぞんではいかがでしょうか。
 

Q.厄払いはいつまでに行えばいいの?

A. 古くは正月の松の内まで、または節分までなどと言われていたが、近年では、特に期間にこだわらず、いつでも受け付けてくれる神社も多いので、思い立った時に受ければよい。

Q.厄払いはどんなことをするの?

A. 用紙に住所、氏名、年齢などを書き、規定の初穂料を添えて渡すと、社殿で名前などを読み上げ、祝詞を上げてお祓いをしてもらえる。終了後にお札などの授与品やお神酒をいただける。

Q.ご祈祷料はどれくらい?

A. おおよそ5000円くらいからが目安。多くの神社には規定があるが、ない場合は、自分にとって適切で負担にならない金額を包めばよい。お渡しするお札は新札を入れるのがマナー。

Q.やっぱり大きな神社がいいの?

A. 神社の大きさによってご利益が違うということはない。普段からお参りしている地元の神社がある人は、そちらに行くのもお勧めだ。神社の大きさよりも、地元の神社を大切にしよう。

Q.仏滅に行ってもよいの?

A. 仏滅は中国の風習から生まれた概念なので、厄払いをしても問題ない。しかし仏滅にご祈祷をしない神社もあるので、事前に問い合わせを。

厄年は、災厄に遭いやすい年齢のこと。平安時代からある風習だ。この表では2017年に「本厄」となる齢を記載。前後の年齢の「前厄」「後厄」にも気をつけよう。

文/吉田さらさ

*『一個人』1月号 特集「日本の神社 招運とご利益の作法」より
 

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三橋 健

みつはし たけし

神道学者

1939年石川県生まれ。國學院大學文学部文学科卒業。同大学院文学研究科博士課程単位取得。神道学博士。長年、國學院大學および同大学院の教授を務め、2010年3月に定年退職。現在、日本の神道文化研究会を主宰。『神社の由来がわかる小事典』(PHP新書)など多数執筆。


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