訪日外国人の50%以上がリピーター
1回だけでは追いきれない日本の魅力の多さ
もちろん、ただ楽しめるものの種類が多いだけでは、リピーターは獲得できません。
それらがどれだけ満足できるものなのか、という部分も重要になってくるからです。
たとえば、とてもためになる製品をつくったとしても、使い勝手が悪かったり、すぐ壊れてしまうようなものでは満足度が低く、また買おうとは思いませんよね。それと同じです。
日本には「おもてなし」の精神が根づいていますから、この点はまったく問題がありません。満足度が高いのは当たり前なのです。
とくに訪日外国人からの評価が高いのが東京です。
世界最大級の旅行サイトによる調査では、2年連続で総合評価が世界第1位になっているのです。
普段住んでいる人は「東京のどこに観光の魅力があるんだ?」と疑問に思うかもしれません。
雑多で何もない、という印象をもっているかもしれませんが、外国人から見ると『雑多感=多面性』と映り、何もないのではなく『なんでもある』からおもしろいのだそうです。
また、日本人の公共性、助け合いの精神なども、外国人の視点から見れば東京もまだまだ高いようで、それが評価につながっているようなのです。
ここまで書いてきたものを見ると、今後は何もしなくても訪日外国人は順調に増えていくのでは、と思うかもしれません。しかし、改善しなければいけない点は、いくつもあります。
観光資源の強化、コストパフォーマンスの向上、情報発信の多様化、などです。
世界の観光立国に比べると、来訪者数はまだまだ差がありますから、今の状況にあぐらをかくことなく、邁進してほしいものです。
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