「なぜJリーグ王者になれなかったのか」浦和・遠藤航が振り返る2016シーズン
移籍1年目。リオ・オリンピック、ACL、チャンピオンシップ……何を感じたのか。
■得がたい経験をした一年でも、「マイナス」が忘れられない
「レアルに勝てたかなぁ…、いやまずレアルと戦えたかなぁ」
クラブワールドカップで鹿島アントラーズの結果を伝え聞くたび、純粋に「アントラーズすごい」と思う一方で、ついそんなことを想像してしまいました。
と、なんだか独り言のような導入になってしまいました(笑)。
久しぶりの更新になります。
まずは、2016シーズン1年間、サポーターのみなさんにはいつも大きな声援をいただき、感謝しかありません。本当にありがとうございました。
今シーズンのけじめとして、2016年について振り返ってみたいと思います。
チャンピオンシップが終わってから1カ月近くが経ちましたが、この1カ月くらいは走り込みやフィジカル系のトレーニングが中心であまりボールを触っていません。サッカーも観てないな……。なんとなく、観る気にならなかった。
1年を通してみると、リオ・オリンピック出場権を兼ねたAFC U-23選手権での優勝、ルヴァンカップ制覇、セカンドステージ優勝、年間勝ち点1位となかなか味わうことのできない経験をたくさんさせてもらいました。その中身も、代表やオリンピックに加え、初の移籍、レギュラー争いと濃いものでした。
ただ、それよりも悔しい気持ちが勝るというのが本音です。オフに「今シーズンを100点で採点するとどのくらいか」と聞かれたことがあったのですが「65点」と答えました。加算されたのは濃い経験ができた部分。でもこのシーズンオフで感じることは、残りのマイナス35点分のほうが大部分を占めている感覚があります。
リオ・オリンピックでキャプテンとして結果を出せなかったことへの責任。
ACLで敗退してしまったこと。
なによりチャンピオンシップは特に悔しかった。レッズに来て、Jリーグ王者としてタイトルを獲ることが最大の目標でしたし、それが毎年、このチームに求められていることだと思うので、来年こそは、との思いが強くあります。
なぜ、最後に鹿島アントラーズに負けてしまったのか。Jリーグ王者になれなかったのか。