慢性痛がスーッと消えていく歩き方があった!認知症予防も期待できる魔法の運動とは?
痛みの専門家•伊藤和憲先生が伝授する「痛みのセルフケア」<1>
寒い冬は、腰や膝、首•肩などの「痛み」に悩む人にとって、一層つらい季節です。「病院に行っても悪いところが発見できなかった」「もう何年も痛みが続いている」という慢性痛患者に、薬や手術に頼らないセルフケアを説く「痛みの専門家」伊藤和憲先生。『慢性痛は自分で治せる!』(KKベストセラーズ)発刊記念コラム、「あなたの痛みが治らない理由」を紹介します。
◇日本人の6人に一人が悩む「痛み」の正体とは?
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国民が悩んでいる健康の悩みは、男女ともに「痛み」に関するものが多い。
日本人の6人に一人、約2000万人もの人が悩みを抱えているという「慢性痛」。病院に行って治療を行なっても、思うように痛みが軽減しなかった経験はありませんか?
このようになかなか治らない痛みに悩まされ、藁にもすがりたい気持ちで本書を見たときに、「実はその痛みの原因は、骨盤のゆがみにある!」といきなりいわれても、狐につままれた気分になるのは当然です。
しかし、確実に痛みの原因は骨盤のゆがみと関係していることが多いのです。ならば、骨盤がゆがむと、どうして痛みが発生したり、体に不調が起こったりするのでしょうか? 骨盤のゆがみからくる負の連鎖は次のように起こります。
例えば、膝痛を例にして考えてみましょう。
<姿勢が悪く前かがみの姿勢をとってしまう>
↓
<次第に骨盤が前に倒れる>
↓
<前傾姿勢になる>
↓
<前傾姿勢になることで、膝が曲がりにくくなる>
↓
<膝が曲がりにくくなることで、次第に膝を支える筋肉が使われなくなる>
↓
<使わないことから、その部分の筋肉がどんどん減少する>
↓
<膝を支える筋肉がなくなるため、膝に負荷がかかる>
↓
<膝に痛みが発生する>
……という具合です。骨盤のゆがみが膝の痛みを発生させてしまうのです。
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