ファンバステン提言で、知っておきたいピッチの「点」と「線」の意味。
いまさら聞けない、ピッチ上のギモンを解決!
FIFAファンバステン氏の「オフサイド廃止」提言が波紋を呼んでいる。今後サッカーのルールがドラスティックな変化を遂げる可能性も出てきた。氏の提言には「PK廃止」も。その前に…PK時やキックオフ時にボールが置かれる「点」と周りの「線」の意味、知っていましたか? 『3時間でサッカーの目利きになる』(著・清水英斗)のコラムより抜粋する。
ペナルティーエリアはいいとして、センターサークルの意味って?
……さてこのピッチ。中を見ると、様々な線が描かれています。たとえば、ペナルティーエリア。これはGKが手を使える範囲と、守備側がファウルを犯したときにPKが与えられる範囲を示します。そしてペナルティースポットは、PK時にボールを置く場所。この辺りは試合を見ていれば、すぐに理解できるでしょう。
では、センターサークル、ペナルティーアーク。これらは何のために描かれているのか? サッカーではフリーキックのとき、守備側がボールから10ヤード(9.15メートル)以上離れることが義務付けられています。
キックオフやPKも、いわばフリーキックと同じくリスタートプレーの一つなので、センターマークやペナルティースポットを中心に半径9.15メートルの円を描き、「守備側はこの内側に入れませんよ」という位置をわかりやすくしているのです。
一方、コーナーキックについてはそのような線がありませんが、コーナーフラッグから9.15メートルのゴールライン上の位置に短い白線を描き、目安とすることがあります。何となく描かれているように見える線にも、いろいろ意味があるんですね。
(『3時間でサッカーの目利きになる』より抜粋)