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中学入試の問題がおもしろすぎる! 
大学入試改革の影響で「思考力」をはかる方向に

東京と神奈川で本日解禁の私立中学入試! そのユニークな問題の裏にあるねらいとは?

2月1日(水)より、東京都と神奈川県において、今年度の私立中学校の入試が解禁となる。各校毎年ユニークな問題が出されているが、そのねらいはどこにあるのか? 詳しいお話を、香里ヌヴェール学院(大阪府)の学院長で、『2020年からの教師問題』(ベスト新書)の著者・石川一郎先生に聞いた。

 

◆中学入試の問題はこんなにユニーク

 最近の中学入試の問題を解いたことはありますか? 小学生のお子さんがいるご家庭でないと、現在の中学受験というのはなかなか馴染みがないものかもしれません。実は中学入試で出される問題は今、大学入試改革を意識して年々その内容が変化しています。受験生の「思考力」をはかるための様々な工夫がなされており、大人が見てもとてもおもしろい問題が多いのです。
 では、一体どのような問題が出されているのか――まずは、私が学院長を務める大阪の香里ヌヴェール学院中学校で、今年1月に実際に出題した入試問題を参照したいと思います。

写真を拡大 2017年度 香里ヌヴェール学院中学校 B1日程入学試験 思考力(その1)

 例に挙げる「思考力」を問うテストは、受験生がいかに創造力豊かに思考できるかを見る目的で作られています。「『未来の自動販売機』から連想する言葉を、できるだけ多くふきだしの中に書きましょう」というお題ですが、どうでしょうか、創造力がかき立てられる問題ではないでしょうか。
 実のところ、この問題はただのウォーミングアップ。肝心の設問はこのあとに続きます。

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センター試験廃止は、前代未聞の教育改革の序章に過ぎない!
新しく生まれ変わる教育、果たして教師は適応可能か?

石川一郎・著 『2020年からの教師問題
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石川 一郎

いしかわ いちろう

「香里ヌヴェール学院」学院長、「アサンプション国際小・中・高等学校」教育監修顧問。「21世紀型教育機構」理事。1962年東京都出身、暁星学園 に小学校4年生から9年間学び、85年早稲田大学教育学部社会科地理歴史専修卒業。暁星国際学園、ロサンゼルスインターナショナルスクールなどで教鞭を執る。前かえつ有明中・高等学校校長。「21世紀型教育」を研究、教師の研究組織「21世紀 型教育を創る会」を立ち上げ幹事を務めた。著書に『2020年の大学入試問題』(講談社現代新書)がある。


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  • 2017.01.07