投手コーチからの「証言」。引退して感じた変化
お笑い芸人・杉浦双亮の挑戦記〈34〉
チームメイトのトライアウト受験を観にいったサブロク双亮が感じたこと
■1年前と変わった世界
愛媛マンダリンパイレーツ退団を発表して1カ月以上が経った。
「あ、トレーニングしなくていいのか」と、朝に目を覚まして思う。毎日あれだけトレーニングをして、体を動かしてきて、急に違う世界に来た感覚――とはいえ、それはつい1年前の生活と同じなのだけれど、ちょっと不思議な気持ちになる。いわゆる、急にぽっかりと心に穴が開いたような感じだ。
一方で、ホッともしている。動かなくていいんだ、って(笑)。
1年前――四国アイランドリーグに挑戦する前と大きく違うのは、「周りの世界」だ。
退団をしてから、本を書かせてもらった(『最速123キロ、僕は40歳でプロ野球選手に挑戦した』)こと以外、芸人としての仕事としては大きな変化があったわけではない。
1年前より大幅に増えたとか、収入が良くなった、とかそういうことは、残念ながらまだなくて(笑)、逆に、今年一年が大きな挑戦になるという危機感がある。
でも、違うのだ。明らかに、見えている「周りの世界」が違う。
これまで、新しいネタをするときには「このネタ、うけるかな……」と始まる前から不安になっている自分がいた。今は、それがない。
「ネタ、うけるかな」と考えるより「気持ちを込めてやれば絶対に伝わる、ウケる」、と自信を持って舞台に立とうと思える。根拠のない自信かもしれないけれど、それは絶対に大事だという感覚がある。それだけで仕事への心構えまで変わってくるような気がしている。
愛媛や四国には、20代前半や、10代といった若いうちから自ら行動を起こし、夢を追いかけてる人――かつてのチームメイト――たちがいる。今でも彼らと「LINE」などで交流をしているけれど、彼らの一言、一言が刺激になり、自信を持って前を向こう、動こうと思わせてくれる。
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昨年、愛媛マンダリンパイレーツで「芸人」と「プロ野球選手」の二刀流に挑戦した360°モンキーズそうすけさん。
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