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子育てをお父さんの視点から描き共感呼ぶ漫画家 
「漫画の形にすればつらい出来事も昇華させられる」

あおむろひろゆきのてくてく子育て日記〈番外編①〉あおむろさんにインタビュー!

Twitterに投稿される子育て四コマ漫画が大人気
漫画家・あおむろひろゆきさん

 今、書店の漫画コーナーやコミックエッセイコーナーに行くと、そこには実にさまざまなテーマの子育て漫画が並んでいる。そのほとんどが、作者が自分自身の体験にもとづいて描いた作品であり、時に同じ悩みを持つ親の共感を呼び、時に子どもとの日々で味わった感動を共有するものとして、長らく流行中のコンテンツと言えるだろう。
 そんなバラエティ豊かな子育て漫画のラインナップの中でも、ひと際異彩を放ち注目を集めているのが、“父親による育児エッセイ”だ。
 そこで今回、Twitter上に投稿した子育て4コマ漫画が話題となり、現在BEST T!MESで子育てエッセイを連載中の漫画家・あおむろひろゆきさんに、子育て漫画を描くようになったきっかけや、父親にとっての子育てについて、お話を聞いた。
 

――現在、二人のお子さんをお持ちのあおむろさん。子育ての日々を、四コマ漫画やエッセイなど作品の形にするようになったきっかけはなんですか?

あおむろ そもそも私は何事につけても忘れっぽくて、この大切な毎日のこともいつかきっと忘れてしまうし、それは嫌だなあと思い漫画という形で記録し始めました。今のようにたくさんの方に読んでいただけることになるとはまったく思っていなくて、ただただ純粋に記録として描き続けました。
 

お友達と遊ぶ娘さんを見守る背中に愛情を感じる。

――作品づくりをはじめることで、何か子育てに影響や変化はありましたか?

あおむろ 漫画という形にすることで、子育てをする中で起きるつらい出来事なんかもうまいこと昇華させることができるので、大変なことがあっても「つらい」という気持ちより先に「あ、これまた漫画に描けそう」と思えるようになりました。
 

――あおむろさんは漫画家として活動されている一方で、会社にもお勤めですよね。サラリーマン、漫画家、お父さんという三つの顔を持っていて人一倍忙しい日々だと思いますが、 仕事と家庭を両立させるために工夫していることはありますか?

あおむろ とにかく作業時間に限りがあるので(一日で長くて1時間、短い日だと15分くらい)、その中でも漫画を描き続けるために試行錯誤した結果、今の画風になりました(ツイッターに載せている育児漫画の私はスキンヘッドです)。髪の毛も服も描かないので、4コマも一瞬で描けます。イベントなどで読者の方とお会いすると「髪の毛が生えてる!」とびっくりされることが多いです。
 

――漫画やエッセイには、お子さんとのほほえましいエピソードが描かれていますが、普段お父さんとしてお子さんに接するときに心がけていることはありますか?

あおむろ かわいいからこそ、ちゃんと叱ります。それから、いつ別れの時がきてもいいように、自分の気持ちは毎日伝える。約束は必ず守る。子育てをしている自分に酔わない……などです。
 

あおむろさん、ありがとうございました!
現在、あおむろさんの大人気WEBエッセイ「あおむろひろゆきのてくてく子育て日記」が「BEST T!MES」で好評連載中です。

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あおむろ ひろゆき

1982年、京都府生まれ。会社員、漫画家、イラストレーター。子どもの誕生をきっかけに、インターネット上にて子育て漫画の投稿を始める。2014年、「デイリーポータルZ新人賞」優秀賞受賞。


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