「眠る」「食べる」ときのちょっとした習慣で、美人になって若返る!
アンチエイジングデザイナー・村木宏衣が伝授!大人のための“美人習慣”-⑤
■寝ている間にキレイになるカギは「寝姿勢」
全身の美と健康をキープするための、睡眠の質向上効果が特に大きいのは「ゆがみをつくらない姿勢」で眠ることです。「横を向いていないと眠れない」という方は多いのですが、これも体のゆがみをつくってしまうくせのひとつ。ずっと横を向いていることによって、顔が押されてゆがんだり、肩や足がねじれたりしてしまうのです。
「6時間は寝ているのに疲れがとれない」とか、「起きるとなぜか疲れている」というのも、この寝姿によって、体が凝ってしまうことが原因です。
理想は、仰向けになって眠ること。「仰向けは寝苦しい」というイメージがあるかもしれませんが、本当にリラックスできるポジションに体がおさまると、マットレスに溶け込むように全身の力が抜けて、かつ深い呼吸が自然にできます。
また、ゆがみをつくらないという意味では、睡眠中の「食いしばり」も防ぎたいところです。食いしばりは、頭蓋骨をゆがませて頭皮や顔のたるみを生み、老け見えの原因になってしまいます。
加えて、起きている間に体のゆがみを予防・リセットすることも、よい眠りのためにはとても大切な習慣です。横向きの寝姿のように、どうしても同じ格好にならないと眠れないというのは、昼間の生活でくせづいたゆがみのせい。体がゆがんでいるために、眠るときに力を抜ける格好も自然と定まってしまうのです。
■翌朝が変わる!私が実践している習慣
◎締めつけの少ない服装を選ぶ
私は眠るとき、パジャマの下には下着をつけません。なぜかというと、なるべく体の締めつけを避けるためです。睡眠中は体が動かないので、リンパが流れにくい状態になっています。そこに、下着のゴムなどで締めつけがかかると、よけいにリンパの流れを妨げることになってしまうからです。
また、締めつけによって体のどこかを引っ張られるだけでも、全身を包んでいる筋膜が緊張して、疲れにつながってしまうこともあります。
◎胃腸を温めながら眠る
パジャマのズボンのおなかには、レンジで温める小さな湯たんぽを挟みます。胃と腸を温めると全身の力が抜けやすくなり、内臓の疲れが取れやすくなるのです。朝起きたときのスッキリ感が違うので、夏も含めて一年中行っています。
◎食いしばりの負荷を減らす
食いしばりが強まりやすいのは、実は昼間よりも寝ている間。睡眠中は力の加減がきかないので、歯が割れて砕け散るくらいの力で食いしばってしまうことさえあり得るのです。
そこでおすすめしたいのは、就寝中にマウスピースをつけて、食いしばりによる負荷を減らすこと。市販のマウスピースもありますが、私は歯医者さんで自分の歯型に合わせたマウスピースを作ってもらっています。顔のゆがみだけでなく、歯のすり減りを防ぐこともできるので、歯を大切にしたいおとな世代には特におすすめです。
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