水道水をおいしくする4つの方法
汲み置きだけでも効果あり
水道の水の<味・匂い・安全性>が劇的に変わる!
簡単な〝ひと手間〟で
水道水がおいしくなる
我々の日常生活でもっとも関わりが深く、切り離せないのが水道水。水道水は河川やダムなどから採水した原水を浄水場で殺菌・消毒したもので、安全性は申し分ないが、殺菌過程で使用される、塩素(カルキ)の匂いを感じることも。飲用する際、この塩素を除去すれば、かなりおいしくなる。マブチメディカルクリニック院長の馬渕知子さんは次のように話す。
「もっとも効果的なのは浄水器。蛇口に取り付ける比較的手軽なものから、据え置き型の本格的なものまで種類があります。ただ、いずれも一定のコストがかかるのが難点。こうしたものがない場合は、煮沸するだけでもある程度は塩素を抜くことができるので、覚えておくとよいでしょう」。
同様に手軽な方法としては、汲み置きも挙げられる。水道水の塩素は空気に触れると分解され、減衰する。
「水道水を汲み置きする場合は、炭を入れるのも有効です。炭は微細な多孔質体で、水中の不純物を吸着・除去する働きがあります。味がまろやかになって飲みやすくなりますよ」。
<水道水をおいしくする方法>
○煮沸させる
水道水をヤカンなどに入れて火にかけ、10〜15分程度煮沸。適温まで冷ますと塩素が抜けて飲みやすくなる。
○浄水器をつける
もっとも手軽なのは蛇口に取り付けるタイプ。ただし、種類によって性能が異なるので、浄水機能を確かめることが必須。
○汲み置きする
水道水を容器に汲み置きすると時間の経過とともに塩素が抜ける。炭を適量入れるといっそう効果的。汲み置き期間は1日までを目安に。
○柑橘系の果物を入れる
柑橘系の香りがカルキ臭を中和して、飲みやすくなる。ビタミンなどの栄養素が溶け込むので健康効果もアップ。