【ヴィクトリアM】19年の同レース2着馬プリモシーンの巻き返しに妙味! |BEST TiMES(ベストタイムズ)

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【ヴィクトリアM】19年の同レース2着馬プリモシーンの巻き返しに妙味!

アーモンドアイに死角はあるのか⁉ 伏兵馬の台頭でGⅠ史上最高配当額となる3連単約2070万馬券再び!? 


 今回の重賞予想は5月17日(日)に行われる【ヴィクトリアマイル 東京 芝1600m】を取り上げる。征木由基人氏の結論ははたして……?


■ドバイ遠征するも出走できずに帰国。アーモンドアイの運はすでに尽きている⁉

 厩舎、騎手の分析を中心としたバランス予想で、定職には就かずに馬券だけで生活している生粋のギャンブラー・征木由基人氏に、【 ヴィクトリアマイル】的中に向けてのヒントをもらった。


 新型コロナの影響で不況真っただ中の日本(世界中だけど…)。Twitterを眺めていると、『〇〇年続いた店を閉めることにしました』とツイートする飲食店の数が日に日に増えているような気がする。東証一部上場企業の(株)レナウンが倒産という衝撃的なニュースが飛び込んできたり、来月になればそのような企業はもっと増え、そして夏のボーナスをもらえずサラリーマンの嘆き節がネット上にあがることは間違いなさそうだ。

 もちろん、そうならない世界を目指すべきなのだが、政府の対応やマスコミを見ていると、『早く覚悟した方が楽になれますよ』と言わんばかりの様子。こりゃ、明るい未来を願うより、暗い未来の生き方を考えたほうが得か。

 そんな中、ウハウハで稼ぎまくっているのがギャンブル業界。地方競馬の売り上げ増は顕著。JRAだって売り上げ低下していないだけでも大したもの。アーモンドアイ出陣…この言葉だけで、お金がどれだけ入ってくるんだ? そういう世界である。

 ただ、アーモンドアイが絶対的な存在か?と言われれば、正直そうとは言いにくい。今の時代、理解してくれる競馬ファンは少ないと思うが、競走馬は「能力より運命が大事」。いくら脚が速くても、運命に見放されたら悲惨の馬生が待っている。

 アーモンドアイは2018年の年度代表馬・リスグラシューが引退した今、日本競馬界のエースホースであるのは間違いない。ただ、そんな名馬候補が昨年の香港、今年のドバイと目標に掲げていたレースで次々と障害が起こるのは、実力に見合った運を兼ね備えていない証拠ではないだろうか。※香港は開催されたものの、情勢不安が出てすんなり遠征できなかった。

 これだけの馬はもはや個人や牧場、調教師だけの馬ではなく、日本の競馬文化のために走るという役目がある。そんな馬が年間でのレース数は4走程度。しかも、ここ1年しか走っていないというのは、悲しい話。ちょっとしたキッカケで能力が倍増するのが競走馬なら、小さな歯車が狂ったせいでドタバタになってしまうのも競走馬。有馬記念は距離の壁などと、いろいろ言われているが、恐らくマイル戦でも負けていたのではないだろうか。それだけアーモンドアイに風が吹いているとは思えないのが現状だ。もちろんその能力は認めるが、1着でない限り誰も褒めてくれない馬。惜敗を含めて、もっと下層へと落ちぶれる可能性は十分にある。

 そこで注目したのは、昨年のこのレースの2着馬プリモシーン。前走、ダービー卿CTで負けているのは逆に好感が持てる。ドバイまで行って走れなかった馬と、脚を余して負けた馬とでは天と地ほどの開きがある。前々走の東京新聞杯を勝ったまま今回のヴィクトリアマイルに直行していたら運も溜まらなかったし、人気も落ちなかっただろう。得意コースは、どう考えても中山よりも東京。ヴィクトリアマイルに向けて、しっかり叩き台に出走していたことは大きい。

 そういう意味で言えば、アーモンドアイと同じく出走できなかったドバイ遠征がマイナス要素となるラヴズオンリーユーはさらに苦しくなる。今年、ドバイに遠征した馬に運があるのかどうかは、このヴィクトリアマイルでハッキリすると思うが、国内で勝ち負けを繰り返していた馬の方が、配当面も含めて妙味を感じる。


 <『競馬最強の法則』編集部による“最強”予想
◎⑤プリモシーン
〇⑫アーモンドアイ
▲⑯ノームコア
△②ビーチサンバ
△③シャドウディーヴァ
△⑦ダノンファンタジー
△⑭スカーレットカラー

 【3連単マルチ】
⑤ ⇒ ② ③ ⑦ ⑫ ⑭ ⑯

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征木 由基人

まさき ゆきと

小さい頃から競馬場が動物園代わりで毎週のように父へ連れられて東京競馬場へ。まだ30代だが90年代の競馬にインスパイアされており、厩舎&騎手の勝負パターンに精通している馬券師。JRAだけでなく地方競馬にも精通している根っからの競馬好き。データだけではなく人間の思惑などを取り入れた予想手法はAI系全盛時代の予想術に一石を投じることになるだろう。netkeibaでも馬券予想家として活躍中。  

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