ケチな節約をやめると、なぜお金は貯まるのか? あきさんが教えてくれた
あきの「ズボラ家計簿」ならもう大丈夫。
◆我慢ばかりのケチケチ節約生活
お金を貯めるためには、まず支出を減らさなくてはいけない。
そう考えた私は、とにかく目の前の支出を1円でも安くする方法を考え、実践することがお金を貯める近道になると考えました。
食材は、かならず特売品をチェック。
美容院は、1000円カット。
洋服は、1着1000円。
外食は、ファミレスやフードコート。
家族のレジャーと言えば、無料の公園が定番。
安い宿を探して旅行に行っても、お土産はなし。
家族が「そろそろあれが欲しいんだけど」と言おうものなら、「何言っているの!そんなものを買う余裕はうちにはないわよ!」と目くじらを立てる始末。
とにかく、お金が1円でも出て行かないようにする方法を日々考え、実践していました。
そんな節約生活も数ヶ月ならなんとか頑張れるのですが、だんだんと疲れが出てきます。
次第に、一度は減った支出も徐々に元通り。
元通りならまだしも、振り切ってリバウンド。
しばらくすると「これではいけない」と思い立ち、また同じような節約生活を始める。
私は、このような節約生活を10年近く繰り返してきました。
しかも、このような生活をしてきたにもかかわらず、満足にお金が貯められるようにはなりませんでした。
ある時、ふとこんな疑問が頭をよぎりました。
「もしかして、こんな我慢ばかりの生活が一生続くのだろうか」と。
◆お金持ちについて知る
私は、お金を貯められる自分になるために、お金持ちについて書かれた本を読むことにしました。
何か真似できることがあれば真似をしてみようと思ったのです。
もちろん、お金を使うことに抵抗感があったので、図書館で無料で借りました。
借りてきた本を読み、私は愕然としました。
私は、とにかく目の前の支出を1円でも安くすることが、お金を貯めるための一番の近道になると考えていたのですが、どの本を読んでも、そのようなことは一切書いてなかったのです。
お金持ちになるためには、食材は特売品をチェックしろ、なんて言葉はただの一度も見かけませんでした。
もしかして私は、「お金を貯めたい」「お金持ちになりたい」と思いながら、実践しても「お金持ちには絶対なれない」ことしかしていないのではないだろうかと思ったのです。
◆ケチな節約を思い切ってやめる
それから、私はケチな節約をするのはきっぱりとやめました。
やめたと言っても、何にでも湯水のごとくお金を使うようにしたわけではありません。
使うところには使い、使わないところには使わないというメリハリをつけるようにしたのです。
例えば、食材を買う時にも、以前は1円でも安くすることだけを考えて買い物をしていましたが、まずは予算を決めて、今日は2000円までなら何を買ってもいいというルールを作るようにしたのです。
2000円までなら何を買うのも自由なので、お菓子やジュースを我慢して、その分今までは高くて買えないと思っていたお刺身や国産のお肉を買う。
小さなことから実践していきました。
すると、次第に大きなものにも応用が利くようになり、今まではファミレスやフードコートの外食で精一杯だったものが、数回のファミレスやフードコートを我慢して、A5ランクのステーキを食べるお店に行く、安い宿に年に2回泊まりに行くのではなく、ちょっといい宿に年1回行き、お土産もしっかり買う。
今まで12000円のスーツで仕事に行かせていた夫に、定価が約9万円のスーツで仕事に行ってもらう。
ケチケチ節約を実践していたころには、A5ランクのステーキを食べるお店にいくことや、ちょっと高級な宿に泊まることや、夫に5万円以上するスーツを買うことなど考えもしませんでした。
このようなことを実践していくと、不思議なことに、急に夫の昇進が決まり、長年横ばいだったわが家の収入がゆっくりとあがりはじめたのです。
今まで、長年欲しいものを我慢してきた家族にも、少しずつ生活の潤いを還元することができるようになっていきました。
お付き合いさせていただく方々の顔ぶれも少しずつ変わり始め、年収何千万というような方々とも出会うようになりました。
◆生活の質をあげる節約術に目覚める
ケチケチとストイックに支出を削っていく節約術には限界があります。
そのような生活が家族にも好評で、自分自身も楽しくて仕方がないのであれば素敵な事ですが、我慢ばかりで辛い、家族にも不評であるなら無理をして続ける必要はないのです。
回数を控えたり、予算を決めることで、今と収入は同じでも、生活の質を上げることが可能になります。
拙書「1日1行!2年で350万貯めた あきのズボラ家計簿」では、家計簿や通帳を使いながら、ケチケチと節約するのではなく、同じ金額のお金でも、使い方を変えることで生活の質を上げていく節約術を具体的に紹介しています。
私は、今よりも小さく窮屈な生活をしいるケチケチした節約術よりも、今と収入が同じでも今よりもワンランク上の生活ができる節約こそ、真に価値のある節約ではないかと思うのです。