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そこらじゅうに三ツ葉葵が――岡崎城

鈴木輝一郎 戦国武将の史跡を巡る 第24回

岐阜在中の歴史作家・鈴木輝一郎がゆるりとめぐる、戦国武将の史跡。
つい見落としてしまいがちな渋い史跡の数々を自らの足で訪ね、
一つ一つねぶるように味わい倒すルポルタージュ・ブログシリーズ!

あなどるなかれ五万石

 普段のコースからちょっと足を伸ばして、行ってきました、三河岡崎城。もちろんいうまでもなく徳川家発祥の地。

 ふだんは国道で脇を通るだけですし、なにせ表高5万石の「そこそこの藩」の城だとナメてかかってましたが、甘かった。
 さすがに徳川家発祥の城だけあって広い! 城趾となっている岡崎公園をざっとみてまわるだけで、歩数計が簡単に1万歩をクリアしました。

 それから、あたりまえだけど、そこらじゅうに三ツ葉葵の紋がある!
「三河武士のやかた家康館」にでっかいのがあるのは、まあ、わかる。──紋に背を向けて顔ハメ撮っちゃいましたけどね。

 

 天守閣のとなりに神社があるんですが、そこの仮設テントにも「控えおろう」のご紋が。このアングルは珍しいので、つい撮影。

 

 ちなみに岡崎城でも武将隊が結成されています。
「グレート家康公『葵』武将隊」 だそうで、平日でも輪番でどなたかがいるとのこと。
 ちなみに甲冑は紙製だそうです。パンフレットによると、土日祝日には「堪忍をどり」とかがあるそうな。

 戦国の史跡の例に漏れず、車で行くのがいちばん便利。東名岡崎インターを降りればすぐ。カーナビのお世話にならなくてもたどりつけます。公園内の駐車場も激安。楽しいところですよん。

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鈴木 輝一郎

すずき きいちろう

作家

1960年岐阜県生まれ。小説家。歴史小説『浅井長政正伝』『戦国の凰 お市の方』など著書多数。2008年には著作が50冊に達した。

日本推理作家協会・日本文藝家協会・日本冒険作家クラブ会員。


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