「名人」を目指してはいけない。ズボラ主婦がたどりついた、生活の質を上げる節約術
あきの「ズボラ家計簿」ならもう大丈夫。
◆ ケチケチするからお金が貯まらない?!
節約名人になることは、お金を貯めるための必須条件ではありません。
もちろん、電気をつけっぱなしにしないようにすることや、夫に栄養満点のお弁当を持たせることは、ただケチケチすると意味ではなく、エコにつながり、健康管理につながることにもなりますから、してはいけないというわけではありません。
ただし、ストレスなくできる範囲で充分なのです。
これらの節約は、最低限できることをする程度にとどめ、その他の支出で節約できるところがないかを考えます。
ただし、その他の支出もただ削ることを考えるのではなく、有効に使うことを考えるようにします。
ケチケチと支出を削るだけでは、たった一度の人生がとても小さく、限定的なものになってしまいます。それでは、自分の経験も増えず、世界もひろがりません。
節約できるところは節約するが、浮いたお金の一部で資格を取る勉強を始める、今まではいけないと思っていた海外旅行にいく、人脈作りの飲み会に積極的に参加するなど、自分の世界をひろげるためにお金を使う。
貯金だけを目的にせず、貯金に使うお金と世界をひろげるために使うお金の両方を用意するようにします。
このように行動を変えていくと、のちのち収入を増やすことにもつながります。
ケチケチするだけでは、収入もあがりにくく、お金が貯まりにくい状況を自ら作ってしまうことにもつながるのです。
◆ 収入が多い人しかできないわけでない
中には、自分の世界をひろげるようなことに使えるお金などないと、考える人もいます。
資格を取る勉強や、海外旅行にいく余裕など全くない。
そんなことにお金を使えるのは、収入が多いからだろうと、考える人もたくさんいます。しかし、それは間違いです。
私が今まで家計の相談をお引き受けした方の中には、手取りの年収が300万円台という方も多いのですが、そのような方でも、ムダ遣いをしていないつもりになっているだけで、実は海外旅行に行く余裕も充分にあるという方が非常に多いのです。
拙書「1日1行! 2年で350万円貯めた あきのズボラ家計簿」で紹介している家計簿のつけ方を実践していただくと、今まで市販の家計簿を使い、すでに年間200万円貯金している手取り年収500万円台世帯の方でも、私の家計簿のつけ方を実践していただくだけで、さらに数十万円のムダがあることに、気がつかれたそうです。
その他にも、手取り年収200万円~500万円台の方が、次々に旅行などに使うお金を確保した上で、まとまった金額の貯金にも成功しています。
海外旅行などの贅沢は、収入が多い一部の人や、過度な節約名人だけの特権ではないのです。
◆過度な節約はしないが、ムダは削る
私は、過度な節約はする必要はないと考えています。あくまでできる範囲で充分です。使いたいところには、時には奮発して大きくお金を使ってもかまわないのです。
ただし、何事にも湯水のごとくお金をつかってもいいということではありません。
何にお金を使い、何にはお金を使わないか。ここまでならお金を使っても大丈夫という線引きをしっかりと作ることが重要です。
選択と集中をこころがけることが、ストレスなくお金を貯めるコツなのです。
拙書「1日1行!2年で350万貯めた あきのズボラ家計簿」では、家計簿や通帳を使いながら、ケチケチと節約するのではなく、同じ金額のお金でも、使い方を変えることで生活の質を上げていく節約術を具体的に紹介しています。
私は、今よりも小さく窮屈な生活をしいるケチケチした節約術よりも、今と収入が同じでも今よりもワンランク上の生活ができる節約こそ、真に価値のある節約ではないかと思うのです。
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