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日米最難関大学に2人息子を送り込んだ母「毎朝ハグをして学校に送り出した」

受験もその先も。一生使える力になる、「究極の育て方」⑤

日本の子どもは「自己肯定感」が足りないと言われます。じゃあどうすれば? そのヒントを教えてくれたのが長男を東大とイェール、次男を難関国立大学医学部、とわが子をそうそうたる名門校に送り込んだ母・小成富貴子さんです。初の著書『究極の育て方』より、「ハグ」で自己肯定感を与えたエピソードを紹介します。

ハグは安心と承認を与えられる 

 私は、毎朝子どもたちにハグをして学校に送り出していました。

 思春期の頃は少し恥ずかしく感じるときもあったかもしれません。わが家でこの習慣が定着したのは留学をしてからです。 

 わが家の子どもは二人とも15歳のとき、1年間アメリカに留学しました。アメリカではハグはごく自然に友情や愛情を示す行為として定着しており、16歳で帰国したときは彼らにとって何も特別なものではなくなっていました。 

 そして、受験の合格時など子どもたちも何かうれしいことがあったときや、長く家を離れるときには、自分からハグをしてくれるようになりました。社会人や大学生になった今でもそうです。帰宅したとき、または祖父母を訪ねるときなど一人一人をしっかりハグしてくれます。

 私自身が「ハグっていいな」と感じて実践するようになったのは、20歳の頃スペインに留学していたときにさかのぼります。スペインで一番ポピュラーな挨拶は、ドスベソスといって両方のほっぺたにチュッチュッと音を出してキスの真似をするものですが(男性同士はしません)、ハグも一般的です。こういった親密な挨拶がすごく温かくていいなと思ったのです。

 私は今では家族だけでなく、友達にもハグをしています。ぎゅっとされると、ほっとしますし、ハグをした方だって温かい気持ちになることができるのです。 
 相手を丸ごと認めて、安心させることができるのがハグの魅力。小さい頃ぎゅっとしていたのに、やめてしまう方も多いようですが、ここは一踏ん張り! ぜひハグをし続けてもらえればと思います。これが自己肯定感を高める一番簡単な方法だからです。

次のページ背中をさするだけでもいい

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小成 富貴子

こなり ふきこ

上智大学卒業。在学時スペインに1年間留学。クリニック経営やスペイン文化発信など複数の仕事を掛け持つ「働く母」。長男をイェール+東大という日米の最難関大学、次男を難関国立大学医学部に送り込む。他長男は、高校2年生時に世界ディベート大会に出場、高校3年生時に参加した模擬国連世界大会で日本人初の優秀賞を受賞するなど国際大会でも活躍。その2人の息子を育てた独特の教育法は「AERA」「バイキング」でも紹介され話題に。「どこに出しても恥ずかしくない子どもを育てる」「わが子を真の国際人に」という信念のもと、教育の専門家ではない著者がオリジナルな視点で考え、子育てに実践してきた。


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  • 2017.03.18