日本人は「自立しない」という道を選んだ【適菜 収】
エーリヒ・フロム『自由からの逃走』を読む
新型コロナウイルスは総理大臣に忖度しない。そして現在の日本が3流国家になってしまったという事実を誰の目にも明らかにしてしまった。政府の対応は後手後手で、海外メディアからも叩かれる始末。支持率も急降下中。周辺の熱烈な応援団も泥船から逃げ出した。そこから見えて来たのは「今だけ」「カネだけ」「自分だけ」といった思考停止した連中の利権構造だった。安倍政権の危険性を当初の段階から鋭く指摘してきた作家適菜収氏が新刊『国賊論~安倍晋三と仲間たち』(KKベストセラーズ)で、その背景をすべて暴く‼︎
■究極の国賊・安倍晋三
わが国において国を破壊してきたのは、「保守」を自称する勢力だった。
ニューヨークの証券取引所で「もはや国境や国籍にこだわる時代は過ぎ去りました」と言った男がいた。ジョン・レノンでも極左カルトでもない。日本の総理大臣だ。
安倍晋三と周辺の一味は、国を乱し、世に害を与えてきた。
北方領土の主権を棚上げし、不平等条約締結に邁進、国のかたちを変えてしまう移民政策を嘘とデマで押し通し、一連の公文書改竄事件で、国の信用をどん底にまで落とした。
安倍は、水道事業の民営化や放送局の外資規制の撤廃をもくろみ、国民の財産を外国に流し続けた。
2018年12月、ロシアのプーチンは、「日本は主権国家なのか?」と疑問を呈した。
プーチンだけではなくて、どこの国もそう思っているだろう。
日米地位協定も放置したまま。トランプが横田基地から入国しようが、文句の一つも言わない。パスポートも必要ない。要するに治外法権だ。
以前、丸山和也という自民党議員が「日本が米国の51番目の州になれば、『日本州』出身者が大統領になる可能性が出てくる。世界の中心で行動できる日本になりうる」と発言した。
これを属国根性と言わずになんと言うのか。
日本は精神の奴隷を束ねる奴隷商人が支配する国である。
一体、なぜこんなことになってしまったのか?