逆境に強い人弱い人、何が違うの?【久瑠あさ美メンタルトレーニング】
久瑠あさ美の「コロナ禍以後をいかに生きるか」Vol.2
コロナ禍によって、それ以後の生活スタイルや、働き方、生き方までも変わろうとしている今、この不透明な時代に対して多くの人たちがこれまで以上に大きな不安を抱いています。家庭内DVの増加、鬱症状による心身の不調、またこれから生きていくことに自信さえも無くしてしまった、などという人たちも多くいます。今後、自分たちを取り巻く世の中もさらに不安定なものになっていくことが予想されています。しかしそれでも、今回のウイルス禍を「自分と向き合い、自分の在り方やこれからの生き方を見直すきっかけ」ととらえら直せるかどうかが大切だと考えています。
ならばどうやってこの逆境を乗り越えられるのか?
どうしたらより良く生きることができるのか?
数多くの著名人たちから支持を受けているメンタルトレーナーの久瑠あさ美が、初めてYouTube動画と連動してお送りするメンタルトレーニングの実践現場を公開。久瑠式メンタルトレーニングのノウハウを余すことなく披露した集中連載として同時連載していきます!(聞き手:弊社編集・鈴木康成)
*まずは映像をご覧ください。
https://youtu.be/YzDNhqiLL_8
◾️未来に意識を向けようとすること
久瑠)——経済という点においても、新型コロナの影響である日突然こうなったと思いたい面もあるでしょうが、日本経済がいつの間にか弱っていたことに、その前からうすうす気付いていたところはないでしょうか。
自分だけでなく周囲にも、そうした厳しい目を向けていった時に、「予感」というと曖昧なものに聞こえるでしょうが、それも数ヶ月先ではなくて、十年先を見据えることができていたなら、今何が起きても「想定内」だと思うのです。
十年先のことはもちろん分からない。けれど、十年先をイメージすると、これから起こりうる何かを感じていくことはできる。
言いかえると、今この瞬間に起きていることは、単に私たちの目の前で起きている現象なだけであって、同時に世界の裏側で何が起きているかということを、この瞬間においてすべてを知る由もない。
この現実を生きている人間にとって確かなものは、実はどこにもない。これまでに起こってきたすべてを知ってきたのか、すべてわかっているのか。それは未来だけでなく、過去においても現在においても同様に未知数である。十年先をイメージすることで、それが実感できますよね。
「何が起きるのかは起きてみなければわからない」。そうだとしても、「その時が来るまで何もしないでいるのか」ということです。
私たち人間が変えていけるのは「未来」だけです。一人一人が今この瞬間にも変えていけるのは、それぞれのマインドなのです。問われるのは、マインドの在り方です。「未来に意識を向けることが、今という現実を乗り越えるための力になっていく」。それは本来、誰にでもできるマインドトレーニングのひとつなんです。
未来に意識を向けようとすること、その上で今、「無いところから、0から生み出していく」という概念が、重要になるんです。
これは社会や経済の話だけではなくて、一人ひとりの人間に課された非常に重要な課題といえます。
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