あおむろひろゆきのてくてく子育て日記〈最終話〉「花束」
今日はお母さんの誕生日! 無事プレゼントのお花を買えるかな?
家に帰って、晩御飯を食べたらいよいよ花束贈呈の時間。とても恥ずかしそうに『ママ、おたんじょうびおめでとう』と言ってお花を渡していました。花束を受け取った妻、超笑顔。ギュッと子どもを抱きしめる姿を見て、こちらも胸がジワーンとなりました。
最近、とにかくいう事を聞かない。わざといたずらばかりする。自己主張が激しい。と、手を焼くことが本当に多くなってきたけれど、そんな中でも大好きなお母さんの事を想う優しい心が育まれていることを知って、とても嬉しい気持ちになりました。
(おわりに)
1年と4か月連載させていただきましたこのコラムも今回が最終回となります。当初は「同じように子育てをされている方にとっての教科書となるようなコラムを書いてほしい」と言われて始まったのですが、結局教科書らしいことは全く書けませんでしたね。
子どもが生まれて3年が経ちます。社会人になって3年というと、そろそろ仕事にも慣れて中堅社員へのステップアップをする時期なのですが、当然ながら子育ては 社会人のようにはいきません。毎日ヒーヒーと心を摩耗しながら子育てをしている私が、誰かにとってのお手本になれるとは思えない。だから、教科書になるようなことは何ひとつ書けませんでした。それでもここまで連載を続けさせていただけたのは、自由に原稿を書かせてくださった担当者のMさんと、それを読んで下さっている読者の皆様がいてくださったから。
様々な迷いの中で、文章を書きました。いただいた感想に、随分と励まされました。その時その時のリアルタイムな感情を、こういう形で発表させていただけたことをとても幸せに思います。
最後までお付き合いいただき、本当にありがとうございました。もしよろしければ、このコラムの集大成となります「新米おとうちゃんと小さな怪獣」を書店で手に取ってみて下さい。
これから先も、私たち家族の日々は続きます。
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