シンデレラ城に隠された、「夢の国」に似つかわしくないモノとは?
並んでいる時間さえも楽しくなってくるディズニーランド&シーの話
◆ お城の細部までを細やかに表現
ディズニーランドの象徴でもあるシンデレラ城。高さ51メートルで、ディズニーシーのプロメテウス火山と同じということはご存じの方も多いでしょう。
シンデレラ城の美しい外観には意外なものが隠れています。
周囲を囲むように、比較的低い位置に付いている縦長の「十字型」のような模様に注目してみてください。これは単なる装飾ではなく、外敵が襲ってきた時等に「矢や銃を出して攻撃するための穴」なのです。
ちなみに日本の城にも同様のものがあります。形は違いますが、城壁等に設けられ、「矢狭間(やざま)」や「鉄砲狭間(てっぽうざま)」、「銃眼(じゅうがん)」と呼ばれます。英語では「LOOPHOLE(ループホール)」や「GUNPORT(ガンポート)」に相当するものです。
夢の国のシンボルにはちょっと似合わない雰囲気のものではありますが、それだけ細部にまでこだわって作られているということなのでしょう。
ちなみに、ディズニーシーの要塞「フォートレス・エクスプロレーション」でも同様の穴を見ることができます。こちらではなかから覗くこともできますので、ぜひ体験してみてください。
◆道行くゲストを静かに見守る「シンデレラの噴水」
ディズニーランドには、「ロジャーラビットの噴水」、「ミッキーの家前の噴水」、「ピノキオの噴水」、「イッツ・ア・スモールワールド前の噴水」等、美しい噴水が多くあります。
目立たない場所にあるので気が付かない方も多いかもしれませんが、シンデレラ城の裏側にある「シンデレラの噴水」も必見です。
噴水の中央には、仲よしのネズミ達と一緒にいるシンデレラの銅像が置かれています。
また銅像の背後、噴水から少し離れた位置にある絵の上部には王冠が描かれており、噴水正面の少し低い位置から見上げると、シンデレラ像が絵に重なって王冠をかぶっているように見えます。将来のシンデレラの姿がひっそりと隠れているのですね。
<『思わず話したくなる究極のディズニー』(KKベストセラーズ刊)をもとに構成>