ディズニーランドがわざと完全再現しなかった映画『モンスターズ・インク』の乗り物。その心憎い演出とは?
並んでいる時間さえも楽しくなってくるディズニーランド&シーの話
「ロズ」に話しかけてもらう方法は?
これはほんの一例で、実際はものすごい数のセリフがあります。どんな仕組みになっているのか、非常に気になるところです。「メガネ」「お兄さん」「お嬢ちゃん」と、おおよその外見や年齢を識別していることから「顔認識システム」が使われているのではないか、と想像できます。
ロズがいる手前には、書類やヘルメット等が乱雑に置かれた場所があり、そこにカメラがあるのでおそらくこの撮影画像で判断しているのではないかと思われます。下車後にモニターやショップで確認できるので、ぜひチェックしてみてくださいね。しかしながら、
「○台目のお嬢さん、フラッシュライトは元に戻してねぇ〜」
とロズが指摘する例もあります。カメラの場所からロズの前に行くまでは少し時間があり、その間にゲストがフラッシュライトを正しい位置に戻してしまう可能性もあると考えると、「顔認証」に加え「ほかのセンサー」でも感知しているのかもしれません。ちなみに、メガネやカチューシャ等比較的目立つ格好の方が選ばれやすいようです。
余談ですが、スタンバイ列・ファストパス列ともに、ファストパスをキャストに渡す場所を通過すると、左右2列の好きなほうに並べます。この時は「右」がおすすめ。列が右方向に曲がるためゲストが若干少ないのです。1列のみに制限されている場合もありますが、覚えておくと便利かもしれません。
◆映画には登場しないレアなモンスターがいる!
このアトラクションには、映画『モンスターズ・インク』のメインキャラクターであるマイクやサリー、ブーのほかに、オレンジ色の小さなモンスターがいます。
このキャラクターの名前は「ロッキー」。実はアトラクション用のオリジナルキャラクターで、映画本編には登場しません。
明確な理由は明らかにされていませんが、グッズ展開の幅を広げるためにキャラクターを追加したという可能性も考えられます。確かに「緑の目玉キャラ」のマイクと、「水色のゴリラ風キャラ」のサリーに、オレンジ色のキャラクターが加わるとより華やかかもしれませんね。
<『思わず話したくなる究極のディズニー』(KKベストセラーズ刊)をもとに構成>
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