子どもの「おねえちゃんになるための準備」が微笑ましすぎる……!
『新米おとうちゃんと小さな怪獣』より、人気エピソードをダイジェストで紹介
Twitterに投稿する子育て漫画で人気のあおむろひろゆきさん(@aomuro)の最新書籍『新米おとうちゃんと小さな怪獣』の中から、微笑ましくて思わずほっこりする育児エピソードをご紹介!
あおむろさんの娘さんが、2歳の時。お母さんが第二子を身ごもり、きょうだいができること、自分がおねえちゃんになることを少しずつ理解し始めてきたころのお話です。
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「赤ちゃんができたよ」と言っても最初はポカンとしていたけれど、日を追うごとに少しずつ何かを理解してきているようです。赤ちゃんのお人形をお風呂に入れてあげたり、寝かしつけてあげたり、絵本を読み聞かせしてあげたり。本人は一生懸命だけど、とても微笑ましい光景。
最近は自分が赤ちゃんの頃の話をよく聞いてくるようになりました。
「あかちゃんのときはスプーンもってたべてた?」
――ううん、あかちゃんの時はおとうちゃんおかあちゃんがあなたのお口までごはんを持っていってたよ。
「なんでいまスプーンもってたべれるん? あかちゃんじゃなくて、おねえちゃんだから?」
――うん、そうだね。おねえちゃん、自分で食べられてすごいね。
「あかちゃんのときはパンたべてた?」
――パンは食べられなかったねえ。おかゆとか食べてたよ。
「なんでいまパンたべれるん?」
――なんでかな?
「おねえちゃんだからだよ」
――そっかあ。
「あかちゃんのときは、おふろでないてた?」
――うん、よく泣いていたよ。
「もうおねえちゃんだから、なかないよ」
――すごいね、おねえちゃん。(あれ? 昨日の夜も泣いてたような……?)
「おねえちゃん」という言葉を使う時の子どもはどこか得意げで、こうして赤ちゃんと自分の違いをひとつひとつ理解しながら、心の準備をしているように見えます。
ただ、変なプレッシャーになるといけないので、こちらからは「おねえちゃんなんだから○○しなさい」という言い方をしないようにだけは気を付けています。まだまだ甘えたいお年頃でしょう。あれこれワガママも言いたいでしょう。
「おねえちゃん」になるのは、あなたの心のペースに合わせてゆっくりね。
最後にひとつだけ突っ込ませてもらいますと、赤ちゃんの頃の話をした後に感慨深そうに「なつかしい……」って言ってますけど、あなたまあまあ最近まで赤ちゃんでしたよ?
(『新米おとうちゃんと小さな怪獣』より構成)