子育てに一区切りをつけた佐藤ママが今思うこと「これからは全部自分の時間に使える」
Q10 4人のお子様の大学受験が終了。これからどんな「大人」になってほしいですか? そして今の佐藤さんの心境を教えてください。
子どもたちへメッセージ
「このことをあの人に聞いたら何て言うかな?」「あの人の意見はどうなのかな?」と頼られる、専門分野を持った大人になってほしいですね。そしてその専門分野の知識で、ほんのちょっと、少しでも誰かのお役に立てる社会人になれるように。
最後に4人の子どもたちにそれぞれメッセージを送りたいと思います。
長男と次男へ――4月から研修医として社会人デビュー。初めて実際の患者さんを診て大変なことも多いと思うけど、体に気をつけてがんばって! 時々運動もして気晴らしも忘れずに。あとは本、とにかく名作を読むこと。私は読んでいますが多分あなたたちは読んでいないと思うので(笑)。考えの浅い人間にならないように。
3男へ――大学から始めたアメフトをがんばるように。お母さんはポジションとかルールとかよく分かっていないんだけど(笑)。勉強もがんばってね!
長女へ――大学ではじめたスポーツをがんばるように。勉強も! 大学生活を存分に楽しんでね。
これで私の子育ては一区切りつきました。手を出して常に子どものことを考える子育ては終わりました。これからは3歩ぐらい引いて見守っていこうと思います。
子育ては一区切り。これからしてみたいこと
私自身、長女が東大理3合格を果たし、この4月で大分心境の変化がありました。奈良からみんな子どもいなくなって「ちょっと寂しいな」という。……と思ったんですが、今までがあまりにも大変すぎたので、肩の荷が下りてルンルンという気持ちもあります(笑)。
これまでは、子どもたちが学校から帰ってくる前に家に帰らなきゃと、他のお母さんたちとのランチも早めに切り上げたりしていました。読書も我慢していたところがありました。自分の時間はなかったですね。
それがこれからは全部自分の時間に使えます。今は本をちゃんと読みたい。映画も行けなかったので、観たかったものを、DVDを借りて観たいですね。
あとは、文化面を豊かにしたいですね。奈良や京都、博物館や神社仏閣が多いですが、子育て中は結局あまり行けていなかったんです。行ってしまうと1日がかりになってしまって。行って帰って、子どもたちの面倒を見ることを考えると、疲れてしまうと思って行けなかったんです。
東京にいる友人にも会いたいです。大学は東京だったので、友人は沢山いるんですが、ずっと年賀状のやり取りだけという感じでした。今度大学時代の友人に20年ぶりぐらいに会うので楽しみなんですよ。そういうことがやっと出来るようになりました。