四十肩、五十肩にも効果あり! 水泳インストラクターが教える、肩関節の動きを滑らかにする「ペットボトルストレッチ」
50 代からの健康アップ水泳術
こんにちは。水泳インストラクターの内村です。
ゴールデンウィークも終わり、暖かい日も増え、だいぶ過ごしやすくなってきました。
僕はこの5月で年をひとつ重ねまして、また新たな気持ちで仕事にプライベートに励んでいこうと思っております。
さて、水泳は陸上スポーツに比べて、かなり上半身を使います。特に肩関節の使用頻度はかなり高いです。
クロールやバタフライは、手を内側へ向ける前回し。逆に平泳ぎでは、手を外側へ向ける前回し。そして背泳ぎは後ろ回し。
ということは、肩関節が柔らかいと、おのずと泳ぎも滑らかに柔らかな動きになることが、想像できると思います。
ところが、中高年の方は肩が固い方が非常に多いです。周りをちょっと見まわしてみてください。四十肩、五十肩と言って、何かしら肩に不安を抱えている方も多いのではないでしょうか?
まずは、肩関節は、お椀の中にボールがはまっていて、その中でボールがコロコロと回転しているような構造と、イメージしてみてください。
そして、このボールの部分を、腕の骨の付け根と考えます。現代人はこの付け根が、やや前寄りに偏って動いているといわれています。
何もしなければ特に問題ないのですが、前に寄ったまま腕を持ち上げると、
腱が狭くなったり、何か物が引っかかったような動きになります。
この動作が長年繰り返された結果、痛みが出るのが四十肩や五十肩と言われる症状と言われています。特に猫背気味の方、姿勢が左右で違う方は顕著に現れます。
また、肩関節の動きは、肩甲骨と連動して呼吸に大きな影響を与えています。つまり、腕の動きが良くなると、呼吸も良くなのです。
そこで今回は、肩関節の動きを滑らかにする、ペットボトルを使った、カンタンストレッチを紹介したいと思います。水泳に効くだけでなく、姿勢改善、肩こり予防にも効果があるのでとてもおススメです!
『水泳に効く!ペットボトルトレッチ』
まずは、500mlのペットボトルを用意します。中身は空でも大丈夫です。ストレッチの前に深呼吸を2~3回します。自分の体に入ってくる空気の量を覚えておきます。
①胸を張り、正面を向き、腰の高さでペットボトルを持ちます。
ペットボトルのフタが親指側にあるように持ちます。
このまま、手首をぐるりと回して、フタを後ろに向けます。
さらに胸を広げるようにして、腕を20センチ程度後ろに引きます。
この姿勢のまま、10秒キープ。
猫背ぎみの方は、これだけでかなり腕が動きやすくなります。
②ペットボトルを方の高さで横に持ちます。
フタを上から回すようにして、①同様に手首をぐるりと返します。
胸をできるだけ広げて10秒キープ。
この時、肘が曲がりやすいのでしっかり伸ばします。
背中で左右の肩甲骨同士が近づくように意識します。
③右のフタを下に、左のフタを上にして、胸の前で持ちます。
そのまま、フタの方向に対角線状に腕を伸ばしていきます。
両方のフタを、後ろの壁に押しつけるイメージです。
この姿勢で10秒キープ。
反対側も同様に行います。
①②③を終えた後、再び深呼吸をしてみます。深い呼吸ができるのを実感できると思います。
このように
肩の動きが良くなる。
↓
姿勢が良くなる。
↓
深い呼吸ができるようになる。
という良い連鎖が起きます。
どうぞ、水泳を通じて健康アップを実感していただければと思います。
それでは次回もお楽しみに♪