鳥取砂丘でラクダに乗ったら実に楽だったというお茶目な話【女子鉄ひとりたび】7番線
裕子流鉄道旅に同行すると、日本が愛おしくなる。~宮脇灯子~
■ツイてたのか、そうじゃないのか、いまだに疑問
次に、近くにある「鳥取砂丘 砂の美術館」を訪れる。
砂を素材とした彫刻物を制作・展示する世界唯一の美術館とのことで、とても稀少性の高い展示物が並ぶ。
窓口で入場券を購入、ゲート前で並んでいると、突如大音量の音楽が流れ始めた。驚いて周囲を見回すと、スーツの職員さんたちが集団でこちらに向かってくるではないか。
「な、何? なになに?」
職員さんは私から3人前に並ぶ方に近づき、
「おめでとうございます! あなたは今シーズン10万人目の入館者です。記念品を授与させていただきますので、こちらへどうぞ!」
と、上気した顔で取り囲んだ。
なんてこった!
あと数秒早く列に並んでいたら、私が10万人目になっていたかもしれないのに……! その方は、地元の新聞やテレビのインタビューを受けている。
私もあの場所に立ちたかったなぁ。いや、また昨日のホタルのインタビューの二の舞になっていたかも。これでよかったと思おう。
気を取り直して館内へ。展示物はどれも圧巻で、造形作品の数々は規模も大きく立体的、遠目には石造りの彫刻のように見える。
小さな粒に魂を吹き込んで、芸術という形にしたこの技には、感動するしかなかった。
(8番線へ続く)
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■「女子鉄ひとりたび」出版記念イベント・レポート【その④】
初の本格的な紀行本の発売を記念して、東京・大阪のなんと二カ所!で、開催したBIGなイベント。
内容としては大きく分けて、前半がトークショー。後半がサイン会でした。
開催:東京 2019年12月28日 八重洲ブックセンター本店 8Fイベント会場
大阪 2020年1月13日 旭屋書店なんばCITY店 特設イベントスペース
■水間鉄道に「女子鉄ひとりたび」ヘッドマーク電車が走った!
掲出日程:2020年1月11日~1月20日(10日間)
掲出車両:1003(青ライン/貝塚駅側)
走行日:1月15、16、18、19、20日