海外メディアに問われた 「侍とは何か?」
EXILE 小林直己さんの意外な答えとは…?
「たたら侍」公開記念特別インタビュー 1
役作りで山道を裸足で歩く!?
「ダンス」と「武道」の共通点とは
――映画「たたら侍」の出演オファーを受けたとき、どんなお気持ちでしたか?
小林 本当に嬉しかったです。自分にとって大切に思う日本の歴史を題材にした映画ということで、またとないような機会をいただけたと思います。
ーー錦織監督とHIROさん(EXILEリーダー)が意気投合し、「日本が持つ本物を世界に見せたい」という共通の思いから生まれた映画だそうですね。
小林 当初はHIROから「LDH(EXILEの所属事務所)の人間を使わないでほしい」という要望を出したそうなんです。でも錦織監督が「青柳翔さん主演で撮りたい」「AKIRAと直己だけはお願いしたい」と言ってくださり、それでオファーをいただいたという流れなのですが、ありがたかったです。
――小林さんにとって初の映画出演となったわけですが、どのような心構えで臨まれたのでしょうか。
小林 津川雅彦さんや豊原功補さんといった俳優の方々と共演させていただけるとのことで、緊張すると同時に失礼のないよう、少しでも「太刀打ち」ができるように、準備をしてから臨もうと思いました。
ーー小林さんが演じられたのは主人公の幼なじみである「新平」でしたが、どういう役作りを?
小林 僕は今までダンサーとして、「身体を動かして表現する」ということを長くやってきました。その中で、何かを作り込む時は『実際に体感しないと分からない』という考えを持つようになったんです。そこで、まず出雲という土地を体感するために何度も現地へ行き、山の中を裸足で歩きました。僕が演じた新平は、たたら村の村長の息子なんですが、彼はその場所で生まれ育ち、やがて死んでいくはずの人間です。彼を演じるには、あの場所の空気を、自然な形で身にまとって歩くことができなければならないはずです。ダンスも武道も、達人かそうでないかは、足の動きを見ればわかるといいます。達人は頭がぶれません。意識してぶれないようにするのではなく、自然にそうなったはずなんです。
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