「ウィッグ」で大学教授からロックミュージシャンに変身! もう一人の自分《異日常》を楽しむ人生戦略【withコロナ】 |BEST TiMES(ベストタイムズ)

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「ウィッグ」で大学教授からロックミュージシャンに変身! もう一人の自分《異日常》を楽しむ人生戦略【withコロナ】

◼日常と異日常の人生を切り替える強力なスイッチとしての髪型

 

 ———)楠木先生にとって異日常を豊かな生活にするウィッグとは具体的にどのようなものなのでしょうか?

 ●楠木)———もちろん髪がないのでウィッグを着用するというのは、以前からある需要でこれからもあり続けます。しかし、それだけだともったいなくて髪というのは日常と異日常をスイッチするのにすごく効果的だと思っているのです。というのは見た目のその人の印象が一番大きく左右するのは髪の毛だと私は思っています。

 おそらくどんな洋服を着たり、靴を履いたりするよりも、髪型の印象がインパクトが大きく、この髪が日常、異日常の切り替えの非常に強力なスイッチになると私は考えております。昔ながらの目的でのウィッグであっても、もう一人の自分の分身を見た目でも変えることができるうえで結構、面白いと思うのです。

 私はこのロバート・プラント型の1種類なんですが、現在、髪の毛がある人がウィッグをつけて異日常を楽しむこともできるのです

 ———)最後に異日常を楽しむためのヒントがあればお教えください。

 ●楠木)———自分にとって自然であること。それが「異日常」を生きるための条件と申し上げてもいいと思います。異日常活動とは、もう一人の自分がその活動にのめり込みいくらインプットしていても疲れない状態を意味していると思います。

 例えば、私の場合、だと音楽が好きでいろんなバンドについてウィキペディアで調べていくことに、いつまで経っても飽きず、苦にならないのです。
 自分にとって苦にならず、思わず人に話したくなるような活動。
 それが自分にとって自然であり、好きなことを見つけ、継続的に行うことで「自分の異日常」だと考えることは、生活を豊かにすると思います。

 まずは「自分にとって自然なことは何であるのか?」ということを考えてみると、よいのではないかと思います。

 

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楠木 建

くすのき けん

一橋ビジネススクール国際企業戦略専攻(ICS)教授。専攻は競争戦略。
1964年東京生まれ。92年、一橋大学大学院商学研究科博士課程修了。一橋大学商学部専任講師、同大学同学部助教授、同大学イノベーション研究センター助教授、ボッコーニ大学経営大学院(イタリア・ミラノ)客員教授、同大学大学院国際企業戦略研究科准教授を経て、2010年から現職。専門は競争戦略。主著に『ストーリーとしての競争戦略:優れた戦略の条件』(東洋経済新報社)がある。
趣味は読書と映画と歌舞音曲。読書記録をtwitter (@kenkusunoki)で公開中。所属バンドはBluedogs。ジャンルはロック。担当楽器はベース。出演しているライブハウスはLive Gate Tokyo(恵比寿)

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