夏場は「サングラス」が有効!「疲労」対策の新常識【『一個人』夏号】
まだまだ厳しい猛暑が続くこの時期、特に気をつけたいのが夏バテに代表される「疲れ」だ。
雑誌『一個人』夏号では、東京疲労・睡眠クリニック院長 梶本修身さん監修による疲労回復法を特集した。
ここでは、巷にあふれる健康法に惑わされないよう、本当に効果のある生活改善法をまとめて紹介する。
■体を疲れにくくする[日々の暮らし]の新常識
○ サングラスをかけて 全身の疲労を軽減
疲れの原因のひとつ「活性酸素」は、目に紫外線を受けることでも生成される。そこで活用すべきはUVカットのサングラス。体の疲労を軽減するためにも、夏場の日焼け対策は肌だけでなく目にも気をつけてみよう。
○ 植物の香りには 抗疲労効果がある
緑の葉をすりつぶした時に感じる「青葉アルコール」や「青葉アルデヒド」と呼ばれる香り成分は、疲労回復効果が科学的に実証されている。ただし効果は即効性のものなので、「疲れている最中」に嗅ぐのがポイントだ。
○ 入浴の際のキーワードは「ぬるめ」「15分」「半身浴」
入浴で湯船に浸かる際、「熱いお湯が大好き」という人は要注意。とれるはずの疲れが、逆にたまってしまうのだ。疲労回復の視点から考えると、40度くらいのぬるめのお湯に7~8分程度、半身浴で入るのが効果的。
× 肥満体型は 疲れを高める
肥満による健康面へのマイナスの影響はもちろんだが、体重が増えればそのぶん体への負荷も大きくなる。また、太っている人はやせている人に比べて血流が悪くなりがちなため、疲労もたまりやすくなるのだ。
○ 仲間とのおしゃべりは疲れを癒してくれる
仲間とのおしゃべりはリラックス効果があり、副交感神経を優位にする「癒しの環境」を作り出す。つまり疲労の軽減につながるため、忙しい時こそ、気心の知れた仲間と楽しくおしゃべりするのがよいだろう。
× 「冷え」は体を疲れさせる
体が冷えると血液循環が悪くなり、老廃物がたまりやすくなる。その結果、体が疲れやすくなってしまうのだ。夏場でも冷房の効いた部屋に長時間いると体を冷やしてしまうので、羽織るものを一枚用意するなどの工夫をしたい。