《これだけ要チェック!》栄養ドリンクやうなぎは逆効果!? 夏バテするNG食習慣【『一個人』夏号】
まだまだ厳しい猛暑が続くこの時期、特に気をつけたいのが夏バテに代表される「疲れ」だ。
雑誌『一個人』夏号では、東京疲労・睡眠クリニック院長 梶本修身さん監修による疲労回復法を特集した。ここでは、巷にあふれる健康法に惑わされないよう、本当に効果のある生活改善法をまとめて紹介する。
■体を疲れにくくする[食べ物・飲み物]の新常識
× 栄養ドリンクに 疲労回復効果なし
多くの栄養ドリンクに配合されているタウリンは、科学的には疲労回復効果が実証されてない。服用後のシャキッとするような感覚は、ドリンクに含まれるカフェインの覚醒作用と微量のアルコールによる高揚感から生じるものなのだ。
× コーヒーでとれるのは 一時的な疲労感
コーヒーを飲むと眠気が覚めて、疲労感も緩和される。これはカフェインの覚醒作用によるものだ。ただし効果が発揮されるのは一時的で、むしろ効き目が切れた時に眠気や疲労感が倍増してしまう“リバウンド”も指摘されている。
○ バランスのよい食事で 体が疲れにくくなる
疲れにくい体を作るために、バランスのよい食事を心がけることは非常に重要なこと。食卓には「主食」「主菜」「副菜」を用意するのが理想だ。さまざまな食材を適度に組み合わせて摂取することで、効率のよい栄養吸収が期待できる。
○ 「ゆっくり、よく噛む」が 食事の際の大原則
よく噛んで食べることで、唾液の分泌量が増える。唾液には活性酸素から体内の細胞を守ってくれる「ペルオキシダーゼ」という消化酵素が含まれるため、食事の際は「ゆっくり、よく噛む」ことを心がけるようにしたい。
× スタミナ料理を 食べても 疲れはとれない
夏バテ解消のための代表的な食べ物といえば「うなぎ」や「焼き肉」などのスタミナ食。しかし、疲労時にこうした高脂質、高カロリーな料理を食べると、胃に負担がかかり、むしろ疲労が蓄積されてしまう場合もある。