志を遂げるために命を燃やし、29歳でこの世を去った維新の「精神的指導者」・吉田松陰
歴史上の人物を四柱推命で鑑定! 第17回 ~吉田松陰~
歴史上の人物に迫るには様々なアプローチがあるが、ここでは四柱推命(しちゅうすいめい)という手法を用いて、歴史上の人物がどんな性格であり、なぜ成功したのか(失敗したのか)を読み解く。※四柱推命と用語の説明はページの最後をご覧ください。
今回は、明治維新に直接的に関わっていないものの、大勢の弟子を輩出することで間接的に大きな役割を果たした精神的指導者、吉田松陰を鑑定する。
吉田 松陰:(1830-1859)
生年月日:文政13年8月4日(グレゴリオ暦:1830年9月20日)
それでは、上の命式表を見ながら鑑定していく。
○日柱の干支(かんし):「己丑」(つちのとうし)
これは「冬」の「畑」を表す。雪の下で春の種まきをじっと待つ、穏やかで我慢強いイメージだろうか。「己」は、万物を育み育てたい願望を持っている。松陰といえば、まさに人を育てる天才。松陰が松下村塾で教えたのは、自宅謹慎を命じられ野山獄から戻った後の安政3(1856)年8月から安政5(1858年)年12月までのわずか2年余りに過ぎない。しかし、その後明治維新や明治政府で活躍することになる、久坂玄瑞、高杉晋作、吉田稔麿、入江九一、伊藤博文、山県有朋、前原一誠、品川弥二郎、山田顕義、野村靖等大勢の弟子を輩出した。松下村塾では、尊皇攘夷を旨とし、儒学、兵学、史学などを始めとした広範な学問が教授されたが、問答形式の授業で、活発な議論もくり広げられた。いわゆるアクティブラーニングである。新しく入った塾生には必ず「なんのために学問するのか」と問い、人は実行が一番だと説いたという。塾生たちは、明治維新という変革期において、自ら考え実行する能力を培ったのだろう。
まず、通変星、蔵干通変星から、松陰の性格を大まかに見て行こう。簡単に円グラフに表すと、下記のようになる。
知性…様々な分野の知識が豊富で、何かを学ぶことに喜びを感じる。頭の回転が速く、物事を論理的に捉えることが上手
行動力…頭で考えるよりも行動で結果を出す。未知の分野に挑戦する意欲が強く、交渉力や営業力を磨けば成功できる
人脈…さりげない気配りができて誰とでも仲良くなれる。サービス精神が旺盛でコミュニケーション能力も高く人を動かせる。
自立心…他人に依存することなく、自分が信じた道を突き進む強い精神性。リーダーシップを発揮しフリーで活躍できる。
遊び心…楽しいことを企画する等、生活に遊びを取り入れることが自然とできる。芸術面の才能があり、表現力が豊富。
知性10%、行動力20%、遊び心70%という結果になった。具体的には下記で記すが、松陰の性格は、圧倒的な遊び心で成っているらしい。遊び人のイメージがないため少々意外だったが、やりたいことをとことんやる、自由人タイプだと考えると納得がいく。