EXILE小林直己さんが語る<br />「映画が人生を救う瞬間」 |BEST TiMES(ベストタイムズ)

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EXILE小林直己さんが語る
「映画が人生を救う瞬間」

「たたら侍」公開記念特別インタビュー 3

映画公開を記念して小林直己さんに授与された日本刀。現代の刀匠が、小林さんのイメージから着想を得て、刃文や鍔などを造り上げたという。

「たたら侍」出演で、僕の人生観も変わりました

ーーなるほど。「新平はあれで良かった」という感想を持つ人や、共感する人もいらっしゃると思いますが。

小林 そう言ってくださる人もいらっしゃいますが、たとえば刀を抜かず、泣き叫んで、土を舐めてでも逃げたほうが、新平自身にとっては良かったのかもしれません。人生と同じで非常に難しいですね。難しい局面において、抜くか抜かないか。それを選択する場面で、皆さんが新平のことを思い出してくだされば、出演者冥利に尽きますね。

ーー今後もこういった映画や時代劇などへの出演の機会があるとしたら、どんな役を演じたいですか?

小林 僕は昔から映画が好きで、映画を観ているというより、映画を通して自分の人生を見つめたり、考えてしまうようなところがありました。人生は失敗、苦しいことの繰り返しかもしれません。どんな人でも、過去の失敗、苦しみを引きずって生きていると思います。映画には、その過去の記憶、頭の中の映像を解消するような力があると思うんですよ。僕自身、映画には何度も救われています。今回の「たたら侍」でも、新平の人生を見て彼に共感する人、「いや、そうじゃないよ」という人、様々だと思いますが、観る方がどう感じてくれるか。とても関心があります。映画俳優としては、今後も何かの時に人に思い出されるような役。それを演じたいですし、そんな存在になりたいですね。

ーー改めて、映画「たたら侍」に出演されたご感想と、最後に皆さんへのメッセージをお願いします。

小林 今回の出演で、僕の人生観も変わりました。大切なものを丁寧につくるーー。ごく当たり前のことかもしれませんが、制作現場では、そういう姿勢が常に感じられました。通常の時代劇とは違い、主人公の伍介は常に迷ってばかりで、失敗を繰り返します。僕はそれを見守る新平を演じましたが、そうした友人同士や親子の絆、次世代への継承など、多くのメッセージが込められています。時代劇という枠を超えて、あらゆる世代の方が楽しめる作品だと思いますので、ぜひ一人でも多くの方にご覧になっていただきたいです。

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