「働き方改革」よりも「休み方改革」? 日本人に必要な「休息」へのマインドチェンジ
自律神経研究の第一人者が直伝する日本人の休み方①
休息に対していつまでも「受け身」な日本人
──たしかに、その時間はもったいないですね。どうして、そういうことになってしまうのでしょう?
日本人は自分の休息に対して「受け身」でいることが多いのだと思います。
休息は、自分でつくり出さなければ、誰も与えてはくれません。「休ませてくれないから休めない」ではなく、断固「休む」という姿勢が必要なのです。
いやいや、不良社員になれという意味ではありませんよ(笑)。いまの仕事をちゃんとこなしながら、自発的に休む方法があると言いたいのです。
欧米みたいに、夏のバカンスを一か月近くとるなんて、日本では無理な話でしょう。日本社会で働く私たちならではの、工夫のきいた休み方を考えていくべきなのです。
「仕事があるから休めない」とみんな思い込んでいますが、仕事と休息というのは、水と油の関係ではなく、うまく混ざり合うことが可能なものなのです。
体を動かさないことが休息であるなら、仕事と休息は相容れませんよね。しかし、本当の休息とは、一口に言ってしまえば「ストレスを軽減すること」にあります。それによってQOL(クオリティ・オブ・ライフ)を上げていければ、それがすなわち理想的な休息となります。
だから、だらだらテレビを見てどんよりしている場合ではないのです。
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