《JR大糸線と篠ノ井線》青春18きっぷフル活用「リゾートビューふるさと」の旅【女子鉄ひとりたび】15番線
高原で出会った素敵なエピソード・前編
■こんなオシャレなリゾート列車にも乗れるのが嬉しい♡
松本駅で方向転換すると、列車は大糸(おおいと)線に入る。ここからは、北アルプスの大パノラマを見ながらの旅となる。その山々を眺めていると、車内の冷房の風まで新鮮で美味しく感じるから不思議だ。
穂高(ほたか)駅では約30分の停車。私の「リゾートビューふるさと」の旅は、今回はここまで。高原リゾートの穂高をじっくり堪能しにいく。
駅の改札では、近くの穂高神社に仕える本物の巫女(みこ)さんが乗客を待っていた。希望者は、ここから穂高神社まで一緒に行って、境内を案内してくれるのだ。黒髪に赤い袴姿の巫女さんが可愛らしくて、男性がアイドルを見るかのようにデレッとしながら、キュンキュンしてしまった。
神社に向かう途中、銀色のオブジェがたくさん並び、不思議なオーラを放つお店があった。巫女さんに聞くと、
「前から気になっているものの、よくわからない」との回答。
地元の人でも近寄りがたいということは、もう間違いない。私の大好きなB級飲食店なのだろう。
穂高観光が一通り終わったら、行ってみるとしよう。
神社参拝後、駅に戻ると、ちょうど穂高地区の観光名所を巡る周遊バスが出発するところだった。すぐさま乗り込み、まずは地域有数の観光地「大王(だいおう)わさび農場」へ向かう。
このバスはフリー乗降制度を採用していて、停留所ではない場所でも「ここで降りたい」と言えば降ろしてくれる。乗るときも歩道で手を挙げると止まってくれて、ヒッチハイクみたいだ。ローカル地方ではこの制度を採用している場所も多いが、普段、都会で暮らしていると何とも新鮮に映る。
大王わさび農場は、施設全体がとにかくわさび尽くし。わさびに関するあらゆる食材やお土産物が、あっちにもこっちにもあって、その数の多さに圧倒される。わさび味のビールまであり、普段はそんなに飲まない私も、思わず注文。ツンとしたわさびの香りがするのに辛味はなく爽やかで、おつまみと一体化したようなビールだ。
園内でわさび蕎麦を食してみたかったのに、この日のレストランは観光客で超満員。諦めて再びバスに乗り込み、運転手さんに聞いてみると、この先にある複合施設の「安曇野(あずみの)の里」でもわさび蕎麦を扱っていて、地元のお母さんらが提供しているとのこと。さらにその近くの公園では、北アルプスの伏流水の湧水公園があるとも教えてくれた。
普段は止まらない場所で下車して公園へ行くと、地元の子供たちがパンツ一枚で楽しそうに水浴びしている。
私も同じように服を脱いで、思いっきりジャブジャブしたいところだけど、靴下だけ脱いで足を浸した。やわらかい水はキンキンに冷たく、たくさん歩いて気だるい体を癒していく。東京ではお金を出して買うような清冽な水で遊べるとは、なんとも贅沢だ。
リフレッシュしたのち、ランチのわさび蕎麦をいただく。やはり、知らない土地では地元の方に行き先を決めてもらうのが一番だ。お陰で当初の予定以上に、穂高を満喫できた。
(16番線へ続く)次回は謎の不思議オーラ発生源を解明!
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■水間鉄道に「女子鉄ひとりたび」ヘッドマーク電車が走った!
掲出日程:2020年1月11日~1月20日(10日間)
掲出車両:1003(青ライン/貝塚駅側)
走行日:1月15、16、18、19、20日
■「女子鉄ひとりたび」サイン本は完売! ブロマイド付は発売中!
イベント当日に来られなかった人のために、木村裕子さんが心を込めて、一冊一冊にサインを入れた本。
2019年の年末に限定部数で販売されていましたが、速攻で完売御礼!
なお3種類の「オリジナル・ブロマイドつき」の本は今も販売中ですので、お早く以下の書店へどうぞ。
販売場所:
書泉グランデ 6F鉄道コーナー
〒101-0051 東京都千代田区神田神保町1丁目3-2
書泉ブックタワー 5F鉄道コーナー
〒101-0025 東京都千代田区神田佐久間町1丁目11-1