幕末の風雲に短い生涯を捧げ、奇兵隊を創設した天才的指揮官・高杉晋作
歴史上の人物を四柱推命で鑑定! 第19回 ~高杉晋作~
・「偏官」+「比肩(ひけん)」の組み合わせ
この組み合わせがちょっとやっかいである。どちらも強い星同士であるため摩擦が生じ、怒りを鎮められない性格になったり、DVになったりする可能性がある。あまり家に帰らなかったからかもしれないが、晋作がDVだったという話は聞かない。ただ、性格は子どもの頃から相当荒っぽかったようである。10歳の頃、路上で遊んでいた晋作の凧を侍が誤って踏んだのに対し、晋作は侍の行く手を阻み、泥を投げつけ、謝罪せよと迫ったという。結局、侍も晋作のあまりの剣幕についに頭を下げたらしい。(その後、親たちが改めて謝りに行ったそうだが)そんな、激しい性格は大人になっても変わらなかったようで、松下村塾の塾生だった渡辺蒿蔵(こうぞう)によると「久坂(玄瑞)と高杉の差は、久坂には誰れも附いて往きたいが、高杉にはどうもならむと皆が言う程に、高杉の乱暴なり易きには人望少く、久坂の方人望多し」と回想している。玄瑞と晋作というと、松下村塾のトップであるが、晋作がいかに激しい性格だったかを物語るエピソードである。
・「劫財(ごうざい)」+「帝旺(ていおう)」
「劫財」は、自立心の星。欲しい物はどんな手を使っても手に入れたいという強い星で、組織のリーダーに向いている。「帝旺」は、王様の意味を持ち、統率力、カリスマ性に長けているが、頑固でわがままなところがある。この「劫財」と「帝旺」の組み合わせは最強。芯が強く統率力があり、組織の王様である。例えば、安倍総理大臣や錦織圭、明石家さんま等各界の著名人がこれらの星を持ち合わせている。
指揮官としての晋作の能力は、時に歴史上の英雄、源義経や織田信長と比較される。その所以は、危機的状況における奇襲や電撃作戦を得意としたことにある。殊に、晋作が創設した奇兵隊の戦功は目覚ましい。幕府と戦った第二次長州征伐では、総督として指揮を執り、幕府艦隊を夜襲で退けて周防大島を奪還している。また、小倉方面では艦砲射撃の援護のもと奇兵隊らを門司・田ノ浦に上陸させ、幕府軍を敗走させている。組織のリーダーとして十分に才能を発揮したのだろう。