金正恩政権崩壊で、核ミサイルが日本に!? 迎え撃つ「3つの準備」
【北朝鮮の軍事力】を軍事ジャーナリスト・黒井文太郎氏が徹底解3/3
●現政権が崩壊したときが一番危険
シズカ…いずれにしても、北朝鮮が核ミサイルを持った可能性が高くなった今、ミサイル防衛は真剣に考えないといけないわね。
黒井…その通りです。特に“北朝鮮のような国”が核兵器を持つことは予想以上に危険です。例えば、いざ戦争になった場合、金正恩政権が崩壊する状況になれば、やけくそで核ミサイルを発射する可能性がある。あるいは金正恩が戦死したら、部下が報復で撃つかもしれない。また、アラブの春のような政変が起きたら、ああいう国はアナーキーな状態になりますから、誰かが核ミサイルのスイッチを押す可能性は否めない。
シズカ…大国が核ミサイルを持つのとは全然違うのね。
黒井…ああいう国では何が起きるか分からない。軍事力のみを見れば大したことありませんが、一点豪華主義的に持っている核ミサイルは本当に厄介な存在。ですから、我々は脅威を真剣に考えないといけないのです。