冷蔵庫に残ったナンプラー…フラれた彼女とエスニックが忘れられない。ある芸人の回想録
「クックパッド芸人」藤井21が、エスニック料理にまつわる涙の過去を語る。
同棲~そして残ったのはナンプラーだけ
そんなタイ旅行を共にしたHちゃんとの付き合いも大学卒業後も順調に進みました。途中何度かトラブルはあったものの、後に同棲をする事になりました。
2DKの部屋でした。
冷蔵庫のナンプラーも1Kの一人暮らしの部屋から2DKの2人の部屋へとクラスチェンジです。
2人で揃えた家具、家電、調理器具。
料理は僕がよくしていました。
当時Hちゃんの為にパッタイを作ったりもしました。
美味しいと言ってくれたパッタイはもやしもニラもちゃんと炒めて火を通した日本のパッタイでした。
ただそんな同棲生活は長く続きませんでした。
同棲を始めてから半年位たった頃Hちゃんから急に別れを切り出されました。
いや僕が急だと思っているだけで彼女からしたら急じゃなかったのかもしれないです。
荷物をまとめてHちゃんは僕のもとから去っていきました。
彼女のいなくなった部屋の冷蔵庫にはナンプラーがポツンと残されていました。
僕に残されたのはナンプラーとエスニック料理が好きになった思い出だけ。
これは「私のことは嫌いになってもエスニックの事は嫌いにならないで下さい」という暗喩なのかもしれない!なんて事は当時思ったりするはずがありません。
それでも今だにうちの冷蔵庫にもナンプラーが常備してあります。
だってエスニック料理が好きだから!!
Hちゃんはいなくなりましたが、エスニック料理はいつまでも僕と共にいてくれます。
エスニック料理よ永遠なれ。
⇒次回は(調理編)です!