「リゾートビューふるさとの旅」人生で大切なことは見知らぬ人が教えてくれた【女子鉄ひとりたび】16番線
高原で出会った素敵なエピソード・後編
■店主が単なる変な人、じゃなくて良かった♡
呼び出しボタンはチキンの形をした人形で、お腹を押すと「クー」と鳴き声のような音が鳴る。飲食物を頼むと、スプーンで装飾されたユニークなお盆で運ばれてくる。お盆だけでも30種類以上も用意されているとのこと。
さらに店主は「女性ひとりでこんな不思議な店に入ってくれたお礼」として、ティラミスをごちそうしてくださった。植木鉢の容器に盛り付けられ、土を食べるような気分になるけれど、味そのものは絶品。それもそのはず、もともとホテルでシェフをしていたとのこと。
トイレは「お化け屋敷」と呼ばれていて、開けると不気味な薄暗い空間があった。恐怖感をそそるホラー風のオブジェがぎっしりで、突然動き出した人形に、心の底から叫び声をあげてしまった。この人形には紐が付いていて、外で店主が紐を引っ張って動かしながら、ケタケタと笑っている。
この店を始めた理由を、
「愛犬が亡くなって、頭がスパークしたから」と話す店主と雑談するうちに、その人柄にぐいぐいひき付けられていった。
鉄旅タレントという特殊な仕事の中で感じる、悩みや挫折についてお話したところ、
「他人の顔色をうかがうんじゃなくて、自分の顔色をうかがって、それを突き通せ。自分を表現したくて、その仕事に就いたんでしょ? 俺と同じじゃないか」との言葉をいただいた。
的を射すぎている返しの言葉に、ぐうの音も出ない。そしてストンと心に響いて、気持ちが一気に晴れた。
日本中を旅しながら、自分自身が整っていくのを感じる。
人生で大切なことは、全て見知らぬ人が教えてくれた。
※「カフェ・ギャラリー スプーンアート」は2019年10月20日に閉店しました。
(17番線へ続く)
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■な、なんとこの夏も、水間鉄道に「女子鉄ひとりたび」ヘッドマーク電車が走った!
掲出日程:2020年8月11日~8月20日(10日間)
掲出車両:1003(青ライン/貝塚駅側)
走行日:8月11、12、13、16、17日
■「女子鉄ひとりたび」サイン本は完売! ブロマイド付は発売中!
イベント当日に来られなかった人のために、木村裕子さんが心を込めて、一冊一冊にサインを入れた本。
2019年の年末に限定部数で販売されていましたが、速攻で完売御礼!
なお3種類の「オリジナル・ブロマイドつき」の本は今も販売中ですので、お早く以下の書店へどうぞ。
販売場所:
書泉グランデ 6F鉄道コーナー
〒101-0051 東京都千代田区神田神保町1丁目3-2
書泉ブックタワー 5F鉄道コーナー
〒101-0025 東京都千代田区神田佐久間町1丁目11-1