デートや接待でワインを注文するときに使えるカッコいいフレーズ
人生を変えるワイン学 第22回
◆味わいの表現法
*「甘口」「辛口」
「甘口」「辛口」は、ワインを選ぶときによく使われる表現です。
「甘口のワインはありますか?」「すっきりした辛口のワインがいいのですが……」などと使います。ここで覚えておきたいのは、この表現は基本的には赤ワインには使わず、白ワインやロゼワインに使われます。その理由は、赤ワインのほとんどが辛口だからです。赤ワインは糖分を完全にアルコールに発酵させるためほとんど糖分が残らないのです。
白ワインやロゼワインを注文するときには甘口・辛口で表現しましょう。
甘口とは甘いこと、辛口とは甘くないことを表現しています。
例えば、サンペレのような砂糖が入っていない炭酸水と、サイダーのような砂糖が入っている炭酸水を飲み比べてみると、サイダーよりサンペレは甘くないですよね。ということは、サンペレは「辛い」という表現になります。
*「ライトボディ」「ミディアムボディ」「フルボディ」
「ボディ」は、主に赤ワインに使われる表現で、口の中で感じるワインの重みやコクを表しています。
「重たいワインありますか?」「このワインより軽いのが飲みたい」などと使います。軽いワインがライトボディ、重たいワインがフルボディ、中くらいのものがミディアムボディと表現されます。
では、そもそも「重い」「軽い」とは、どういうことなのでしょうか?
重さとは濃さのことで、濃さの違いによって「重い」「軽い」に分けられます。
例えばコーヒーの場合、アメリカンとエスプレッソを比べてみると、アメリカンは色も味も薄くエスプレッソは色も味も濃いですよね。ということは、アメリカンは「軽い」となりエスプレッソは「重い」となります。つまり、色の薄いあっさりしたワインが「軽いワイン」、色の濃いコクがあるワインが「重いワイン」です。また、アルコール度数の高いワインは重いワインとなる傾向にあります。
*「スパイシー」
「スパイシーなワインありますか?」と使います。
昔、スパイシーがどのようなものか分からないと私の大師匠に聞いたら、「手を出して」と言われ掌に黒胡椒を乗せられました。「この香り」と言われて嗅いだときの、ピリッとした香り。そう、この香りがワインの中に見つかったら、そのワインは「スパイシー」と表現します。赤のブドウ品種シラーやテンプラニーリョによく現れます。白ではゲヴュルツトラミネールのほのかな後味にスパイスを感じます。
*「樽の香り」
「樽の香りがするワインが好きなのですが・・」と使います。
コーヒーの焙煎、焼きたてのトースト、チョコレート、バニラなど香ばしい香りのことをいいます。
*「フルーティ」
「フルーティなワインはありますか?」と使います。
果実の風味が前面に出ていることをあらわします。渋みや酸味よりも果実味が強いので飲みやすくなる傾向にあります。