「安倍改造内閣」で入閣が噂される「橋下徹」からの恥ずかしい伝言をスクープ
都議選で自民党は大惨敗。安倍首相は内閣改造に乗り出した……
都議選では小池百合子都知事が率いる「都民ファーストの会」が圧勝。自民党は歴史的な大惨敗となった。森友・加計学園をめぐる一連の問題、稲田朋美防衛相の法律違反発言、豊田真由子議員をはじめとする若手議員の相次ぐ不祥事、だめ押しになった下村博文都連会長の加計学園ヤミ献金問題……。すでに安倍内閣は死に体だが、永田町では内閣改造が早まるとの話がささやかれている。こうした中、橋下徹前大阪市長が入閣するという話が複数の筋から出てきた。これまでも安倍政権の腐敗ぶりを『安倍でもわかる政治思想入門』『安倍でもわかる保守思想入門』で指摘してきた作家・適菜収氏と、国の行方を憂えている内閣官房参与・藤井聡氏が緊急対談。藤井氏が明かしたのは、橋下が裏でとっていた驚きの行動だった……。
言論弾圧し続けた「橋下徹」からの伝言
藤井 適菜さんとはいろいろ話をしてききましたが、今、僕が仰天してるのが、官邸が橋下氏に「入閣」を打診している、という話です。そんなことになると滅茶苦茶なことになりますよね。今日は橋下さんの件について、一つだけお話しておきたいことがあるんですよ。
適菜 是非お願いします。橋下は徹底的に言論弾圧をやったり、ウソをつきまくってきた人間ですよね。アレが入閣したら、日本は滅茶苦茶になります。で、藤井さんが橋下について話したいこと、って何ですか?
藤井 せこい話ですが、今の段階で、「公言」しておいたほうが公益に資すると思うんです。橋下氏が市長を退任した後、僕にコンタクトをとってきたんです。
適菜 ええっ! 本当ですか?
藤井 当方のことをすごく「尊敬」してて、だから、あそこまで「攻撃」したんです、ということを、わざわざ人づてに伝えてきた。つまり、尊敬していない学者は歯牙にもかけないけど、「藤井は尊敬しているから攻撃したんだ」というわけです。
適菜 どこで言っていたのですか?
藤井 一応、プライベートの「伝言」ですから公言する気はなかったんですが、その後も橋下氏は、ツイッターやメルマガで、パブリックの場で当方に対する攻撃をしつこく繰り返したんです。どうやら僕が「権力の犬」で、「藤井が内閣官房参与なんて世も末」というようなことを言っていた。
適菜 はい。
藤井 単なる顔を合わせたときの社交辞令ではなくて、「伝えておいてくれ」と、「わざわざ」、人づてに伝言していただいたわけですから。橋下氏の藤井批判は、当方に対する尊敬の証だったってことになりますよね。
適菜 なんだか、よくわからないですね。
藤井 伝言してくださった方は直接は関係ない話なので、誰かをここでは公言はしませんが、その方は橋下さんにも近く、当方もよく存じ上げている方です。ちなみにその話をしてる時、周囲に複数の方がいたので、いつでもその方々の証言を公表することも可能です。
適菜 お下劣な話ですね。
藤井 浜田宏一先生も僕と「経済政策」について、雑誌面上でやりあった後、何年かしてから自らの誤りを認めて、「やっぱり藤井の言うとおりだった」という趣旨のことを、わざわざ当方の部屋まで来られて言ってくださった。原田泰先生についても似たようなことがあった。彼らは学者だからまだいい。間違いを認めて、これからは正しいことを発言するようにすればいい。でも、橋下はかつては強大な公権力を持った人物で、かつ、政策顧問は離れたとは言え、いまだに国政政党の実質的なオーナーでしょう。まさに今、「大臣」という政治家になる可能性が各メディアで取り沙汰されている「完全なる政治的存在」である橋下氏に対してはそうはいかない。
適菜 私や藤井さんも書いている『ブラック・デモクラシー』(晶文社)で、橋下および維新の会がやってきた反社会的行為については、明らかにしています。
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