「安倍改造内閣」で入閣が噂される「橋下徹」からの恥ずかしい伝言をスクープ
都議選で自民党は大惨敗。安倍首相は内閣改造に乗り出した……
藤井 橋下氏は、市長であり政党代表であったにも関わらず、都構想に批判的な特定の学者を「バカ」「コチンピラ」などと公的に罵倒したり、「藤井がTVに出ること自体が(番組内容が何であれ)、維新に不利になるからTVに出すな」という手紙をTV局に公党名義で出して圧力をかけたりした。
適菜 政策の中身についての批判ではないわけですね。
藤井 そうです。彼がやったのは、政治権力と社会的権力を駆使した単なる言論弾圧です。学者として、言論人として、これを許すわけにはいかない。
適菜 詐欺を詐欺と指摘したら逆ギレした。
藤井 この対談がネットにアップされたら、橋下氏は「僕はそんなことを言っていない。藤井はウソをついている」などと言ってくる可能性もあります。そうする方が利益が高いと彼が判断すれば、確実にそういう対策をとる。しかし繰り返しますが、少なくともこれには証人がいる話です。
適菜 自分が難癖をつけた相手に、裏でコンタクトをとるというのは、橋下がいつもやっていることなのでしょうね。
藤井 どうやらそのようです。大阪市の住民投票の後に、橋下氏をずっと取材している大手雑誌記者もこう言ってました。「しばらくすると、橋下はどうせ『いやぁ藤井さん、あのときはボロクソ攻撃しましたけど、本当は尊敬してるんすよ。これからは仲良くしましょうよ』とニコニコしながらやってきますよ。その日が楽しみですね」と。当時は、まぁありがちな話だけど、まさかそこまで恥ずかしいことはしないだろうと思っていましたが、その雑誌記者の予想は的中したわけです。さすが記者の方って、ターゲットのことをよく見てるんだなと改めて感心しました。
適菜 きちんと物事を見ている人には、わかるのでしょう。結局、「大阪都構想」なるものは、二重行政がどうしたとか、「教育費を5倍にした」といったデマを流して、政令指定都市である大阪市を解体しようとした詐欺事件にすぎません。
藤井 そうです。仰るような卑怯な手口で、大阪の自治自体を破壊しようとしたんですから。そうなれば、大阪の街はさらに衰退して、多くの人が不幸になって、中には会社の倒産や首をくくらなきゃならない人もたくさんでてくるかもしれない。政治というのは、本当に恐ろしいものです。単なるゲームや遊びで戦ったんじゃない。
適菜 ハンナ・アレントに倣って言えば、政治は子供の遊び場ではない」ということです。当時、「対案を示せ」というバカもいましたが、大阪市が狙われている状況で、対案もなにもない。大阪市の住民投票は、「デマを垂れ流す奴」と「デマを垂れ流してはいけない」という奴の戦いだったわけです。
藤井 橋下氏からの伝言があったとき、面倒なので「ありがとうとだけお伝えください」と言っておいた。要するに、取り付く島がないという空気を伝えてもらった。だからその後、コンタクトはない。取りつく島がないということがわかったのでしょう。
適菜 本当に恥ずかしい奴だな。
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